台湾からの3回目以降のリピーターが個人手配で訪れはじめた滋賀・琵琶湖東岸の城下町に合う中規模宿として、編集部が選んだ6軒を紹介する。京都から新幹線でわずか20分。彦根城・長浜の黒壁スクエア・近江八幡の水郷、そして比叡山延暦寺という「京都とは少し違う日本」を、観光船と自転車(ビワイチ)で結ぶ旅が、訪日リピーター比率の高まった台湾市場でいま静かに広がっている。2026年7月下旬から9月の夏季は、湖と城下町をめぐるこの旅程に最も適した季節である。湖畔リゾート・城下町のホテル・雄琴温泉の旅館を、価格帯と性格のバランスを見ながら6軒に絞った。

# ホテル エリア Score 客室 目安価格 1行特徴
1 蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE 彦根市 91 50 ¥75–¥108k 2023年開業、源泉とグランピング棟をもつ最新の湖畔リゾート
2 北ビワコホテルグラツィエ 長浜市 90 82 ¥23–¥46k 長浜港すぐ・竹生島観光船と黒壁スクエアを徒歩で結ぶ
3 ホテル琵琶レイクオーツカ 大津市 89 28 ¥42–¥54k 湖西・全室レイクビュー、2024年改装の静かなリトリート
4 おごと温泉 びわこ緑水亭 大津市 88 72 ¥64–¥80k 雄琴温泉の湖畔旅館、1200年の美肌の湯と露天風呂付き客室
5 ホテルはちまん 近江八幡市 87 58 ¥13–¥18k 近江八幡駅5分、水郷めぐりの拠点で価格が最も手頃
6 彦根キャッスル リゾート&スパ 彦根市 86 52 ¥54–¥91k 国宝・彦根城すぐ脇、城を望む大浴場をもつ城下ホテル
↕︎ 地図右下の角をドラッグすると高さを調整できます

青のピンが宿(番号は本文の順位)、淡色のピンが観光船の発着港。湖岸はビワイチ(琵琶湖一周サイクリング・約200km)のルートで結ばれており、宿は観光船と自転車をつなぐ拠点として配置されている。


※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。

1. 蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE — 彦根市

松原湖畔に2023年開業。グランピング棟と源泉、彦根城の街歩きを一つにした、滋賀東岸で最も新しい湖畔リゾート。

HotelPicks Score: 91 / 100  50室、湖畔リゾート。

目安価格 ¥75,000–¥108,000 / 泊 (2名1室・通常期)


蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE — 彦根・松原湖畔 · 2023年開業、琵琶湖を望む露天風呂とグランピング棟のリゾート
PHOTO: 蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

琵琶湖の汀に立つ、2023年8月開業の比較的新しい一軒である。本館の露天風呂付き客室に加え、敷地内には独立したグランピング棟が点在し、滞在の様式を選べる構成が特徴。地下1500mから湧く自家源泉「琵琶湖松原温泉」を備え、湖と山の素材を主役にした食事が用意されている。彦根城・玄宮園まで車で10分前後という立地も、城下町歩きと湖畔のくつろぎを一日のうちに結べる利点として効く。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、開業の新しさを映して館内設備の清潔さと、湖を正面に置いた眺望への評価が高い。源泉とサウナを含む温浴体験、地元食材を用いた夕食への言及も目立つ。一方で、グランピング棟と本館で滞在の質感が分かれるため、湖畔の落ち着きを求める層と、開放的な棟で過ごしたい層とで満足の方向がはっきり分かれる傾向が読み取れる。

向く人 / 向かない人

  • 向く: 記念日・カップル旅、滋賀で最新の湖畔リゾートを試したい3回目以降のリピーター、彦根城と湖の両方を一拠点で巡りたい個人手配の旅
  • 向かない: 価格を最優先する旅程、駅から徒歩で完結させたい旅(送迎・車前提の立地)、温泉旅館の様式的な接客を望む人

具体情報

  • 最寄り駅: JR彦根駅・米原駅からタクシー約10分(彦根IC・米原ICから車12〜15分)
  • 客室数 / 構成: 全50室(本館の露天風呂付き客室+グランピング棟12棟)
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
  • 食事: 琵琶湖・近江の食材と発酵食を組み込んだ夕食、湖を望むダイニング
  • 温泉: 自家源泉「琵琶湖松原温泉」 ジェットバス・サウナ併設
  • 開業: 2023年8月
  • 駐車場: 無料164台


2. 北ビワコホテルグラツィエ — 長浜市

長浜港のすぐ脇、北イタリア・ヴェローナを写した湖畔ホテル。黒壁スクエアと竹生島観光船の発着点を徒歩圏に置く一軒。

HotelPicks Score: 90 / 100  82室、湖畔ホテル。

目安価格 ¥23,000–¥46,000 / 泊 (2名1室・通常期)


北ビワコホテルグラツィエ — 長浜・港町 · 琵琶湖を望むヴェローナ調の湖畔ホテル外観
PHOTO: 北ビワコホテルグラツィエ — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

長浜港に隣接し、黒壁スクエアの古い町並みと竹生島へ向かう観光船の発着点を、いずれも徒歩圏に収める立地が最大の強みである。北イタリアの古都ヴェローナをコンセプトにした館内には、和食「竹生島」をはじめ性格の異なる4つのレストランが置かれ、長期滞在でも食に飽きが出にくい。客室の多くが湖と港を見下ろし、夕刻には対岸へ沈む日を正面に置ける。長浜駅西口から徒歩約10分という距離も、新幹線・在来線で長浜入りする個人手配の旅と相性がよい。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、立地の良さ——黒壁スクエアと長浜港を歩いて回れる点——への評価が群を抜く。湖に面した眺望、複数レストランによる食の選択肢、宴会・団体にも対応する館の規模感への言及も多い。一方で、開業からの年数を映して一部に設備の年代を指摘する声もうかがえ、最新リゾートの真新しさを期待する層よりは、街歩きの拠点性を重んじる層に評価が集まる傾向が読み取れる。

向く人 / 向かない人

  • 向く: 黒壁スクエアの町歩きと竹生島観光船を一日に組みたい旅、長浜・奥琵琶湖を起点にビワイチ北部を走るサイクリスト、湖を望む眺望を価格を抑えて得たい人
  • 向かない: 館の新しさ・デザイン性を最優先する人、静かな隠れ宿を望む旅(規模が大きく団体利用もある)、車を使わず宿内で完結したい滞在

具体情報

  • 最寄り駅: JR長浜駅 西口から徒歩約10分
  • 客室数: 全82室(湖側はレイクビュー中心)
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
  • 食事: 和食「竹生島」・洋食・カフェなど館内4レストラン
  • 立地: 長浜港(竹生島行き観光船発着)すぐ/黒壁スクエア徒歩圏
  • コンセプト: 北イタリア・ヴェローナ


3. ホテル琵琶レイクオーツカ — 大津市

近江舞子駅から徒歩5分、比良山系を背に湖へ向き合う全28室。2024年に大規模改装した、湖西の静かなリトリート。

HotelPicks Score: 89 / 100  28室、湖畔リトリート。

目安価格 ¥42,000–¥54,000 / 泊 (2名1室・通常期)


ホテル琵琶レイクオーツカ — 大津・北小松 · 比良山系を背に琵琶湖へ面したリトリートホテル
PHOTO: ホテル琵琶レイクオーツカ — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

湖西・北小松の汀に立つ全28室の小さな宿で、2024年7月に大規模改装を終えた。目の前は琵琶湖、背後には比良山系が連なる立地で、本館の客室は全室レイクビュー。マッサージチェアを備え、ラジウム鉱石を用いた大浴場と無料の貸切家族風呂が置かれる。京都駅からJR湖西線で約30分、近江舞子駅から徒歩5分という距離は、京都を起点に滋賀へ一泊だけ延ばす個人手配の旅にちょうどよい。回遊式の日本庭園と会席料理が、静けさを軸にした滞在を支える。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、改装後の客室の快適さと、全室レイクビューという眺望の確かさに評価が集まる。会席料理の繊細さ、貸切風呂を無料で使える点、規模が小さいゆえの落ち着きへの言及も多い。一方で、宿の性格上、にぎやかな観光拠点としての利便より「静かに湖を眺めて過ごす」滞在に振り切れているため、活動的な観光を詰め込みたい旅程には物足りなさが残る傾向が読み取れる。

向く人 / 向かない人

  • 向く: 京都から30分で湖西の静けさへ抜けたい旅、全室レイクビューと貸切風呂を重んじるカップル・夫婦、比良山系の登山やビワイチ湖西ルートの拠点
  • 向かない: 団体・大人数での宴会利用、館内に多彩な施設を求める人、駅前の繁華な利便を望む滞在

具体情報

  • 最寄り駅: JR湖西線 近江舞子駅から徒歩約5分(京都駅から約30分)
  • 客室数 / 構成: 全28室(和室12・洋室10・別館洋室4・和洋室2、本館全室レイクビュー)
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜10:00
  • 食事: 旬の幸を用いたオリジナル会席料理
  • 風呂: ラジウム鉱石の湯 大浴場/貸切家族風呂(無料)
  • 改装: 2024年7月 大規模リニューアル(開業1987年)


4. おごと温泉 びわこ緑水亭 — 大津市

おごと温泉の湖畔に立つ温泉旅館。1200年の歴史をもつアルカリ度の高い湯と、露天風呂付き客室で滋賀の「和」を厚く味わう一軒。

HotelPicks Score: 88 / 100  72室、温泉旅館。

目安価格 ¥64,000–¥80,000 / 泊 (2名1室・通常期)


おごと温泉 びわこ緑水亭 — 大津・雄琴 · 琵琶湖を望む露天風呂付き客室をもつ温泉旅館
PHOTO: おごと温泉 びわこ緑水亭 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

比叡山の麓・おごと(雄琴)温泉の湖畔に立つ温泉旅館で、滋賀東岸の城下町ホテル群とは異なる「和の様式」を厚く備える。1200年の歴史をもつおごとの天然温泉はアルカリ度数が高く、肌当たりのやわらかい美肌の湯として知られる。露天風呂付きの客室、湖を望む大浴場、足湯のある中庭など温浴体験の層が厚い。京都駅からJR湖西線でおごと温泉駅へ直通し、比叡山延暦寺(世界遺産)への参拝とも結びやすい。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、湯の質——アルカリ度の高い美肌の湯——と、露天風呂付き客室で過ごす滞在への評価が際立つ。会席を中心とした夕食、湖を望む大浴場や中庭の足湯といった設えへの言及も多い。膨大なレビュー件数が積み上がっており、温泉旅館としての安定した運営が読み取れる。一方で、温泉旅館の様式に沿った滞在のため、活動的に観光を詰め込みたい旅程よりは、湯と食を主目的に据える滞在に評価が集まる傾向がある。

向く人 / 向かない人

  • 向く: 湯を主目的にした温泉旅行、比叡山延暦寺の参拝と湖畔の宿を結びたい旅、露天風呂付き客室で和の様式を体験したい海外からのリピーター
  • 向かない: 連泊で活動的に観光を回したい旅程、洋風リゾートの軽やかさを望む人、価格を最優先する旅

具体情報

  • 最寄り駅: JR湖西線 おごと温泉駅から送迎または車(京都駅から直通)
  • 客室数: 全72室(露天風呂付き客室あり)
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
  • 食事: 近江の食材を用いた会席料理(夕・朝)
  • 温泉: おごと(雄琴)天然温泉・アルカリ度の高い美肌の湯/湖望む大浴場・中庭足湯
  • 周辺: 比叡山延暦寺(世界遺産)へ近く、京都市内へも好アクセス


5. ホテルはちまん — 近江八幡市

近江八幡駅から徒歩5分、2024年改装の中規模シティホテル。八幡堀と水郷めぐりの拠点に置く、価格の手頃な一軒。

HotelPicks Score: 87 / 100  58室、シティホテル。

目安価格 ¥13,000–¥18,000 / 泊 (2名1室・通常期)


ホテルはちまん — 近江八幡・駅前 · 2024年改装の中規模シティホテル外観
PHOTO: ホテルはちまん — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

近江八幡駅から徒歩5分、八幡堀の水郷地帯と旧城下の町並みを巡る拠点に立つ中規模ホテルである。各室独立したバス・トイレと和食バイキングの朝食を備える。6軒のなかで最も価格が手頃で、観光に予算を厚く配分したい個人手配の旅と相性がよい。近江八幡は安土城跡や八幡堀、ヴォーリズ建築群を擁する一帯で、京都・大阪・神戸へもJRでつながるため、関西広域の周遊に組み込みやすい。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、駅近の利便性と価格の手頃さ、改装後の客室の清潔さに評価が集まる。和食バイキングの朝食、独立したバス・トイレといった実用面への言及も多い。豪華な設えよりも「観光の拠点として過不足ない」点が支持される構図で、滞在そのものを目的化するリゾートとは評価の軸が異なる。観光を主目的に据え、宿は機能性で選ぶ層に向く傾向が読み取れる。

向く人 / 向かない人

  • 向く: 八幡堀・水郷めぐり・ヴォーリズ建築を歩く旅、宿の予算を抑え観光に配分したい個人手配、近江八幡を起点に関西広域を周遊する旅程
  • 向かない: 湖畔の眺望や温泉を主目的にする滞在、記念日に向けた特別な設えを望む旅、館内施設の充実を重んじる人

具体情報

  • 最寄り駅: JR近江八幡駅から徒歩約5分
  • 客室数: 全58室(各室独立バス・トイレ)
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜10:00
  • 食事: 和食バイキングの朝食
  • 改装: 2024年 館内リニューアル
  • 周辺: 八幡堀・水郷めぐり・ヴォーリズ建築群/安土城跡へも近い


6. 彦根キャッスル リゾート&スパ — 彦根市

国宝・彦根城のすぐ脇に立つ、城を望む大浴場をもつ城下ホテル。彦根駅と城を徒歩で結ぶ立地が効く一軒。

HotelPicks Score: 86 / 100  52室、城下ホテル。

目安価格 ¥54,000–¥91,000 / 泊 (2名1室・通常期)


彦根キャッスル リゾート&スパ — 彦根・佐和町 · 国宝彦根城を望む大浴場をもつ城下ホテル
PHOTO: 彦根キャッスル リゾート&スパ — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

国宝・彦根城のいろは松のすぐ脇に立ち、城を望む大浴場「城見の湯」を備える城下ホテルである。彦根駅から城へ向かう動線上に位置し、天守・玄宮園・夢京橋キャッスルロードをすべて徒歩で巡れる立地が最大の利点。スパや複数のレストランを擁し、城下町観光の拠点として機能する。彦根は京都・米原から新幹線・在来線で入りやすく、城を主目的に滋賀を訪れる個人手配の旅に素直に合う。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、彦根城へ徒歩で行ける立地と、城を望む大浴場への評価が中心を占める。スパや食事を含む館の設備、城下町観光の拠点としての使い勝手への言及も多い。膨大なレビュー件数が積み上がり、城観光のハブとして安定して選ばれてきた様子が読み取れる。一方で、湖畔リゾートのような眺望や真新しさよりも「城に最も近い宿」という立地価値で選ばれる構図で、評価の軸が立地に強く寄る傾向がある。

向く人 / 向かない人

  • 向く: 国宝・彦根城を主目的にした旅、城を望む大浴場で一日を締めたい人、駅と城を徒歩で結びたい個人手配の旅程
  • 向かない: 湖畔の眺望を最優先する滞在、静かな隠れ宿を望む旅、最新リゾートの真新しさを求める人

具体情報

  • 最寄り駅: JR彦根駅から徒歩圏(彦根城いろは松すぐ)
  • 客室数: 全52室
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
  • 食事: 館内レストラン(近江牛など近江の味覚)
  • 風呂: 彦根城を望む大浴場「城見の湯」/スパ併設
  • 立地: 国宝・彦根城/玄宮園/夢京橋キャッスルロード徒歩圏


よくある質問

Q. ベストシーズンはいつですか?

A. 編集部が推すのは、テーマと同じ2026年7月下旬から9月。琵琶湖の湖岸を走るビワイチ(一周約200km、e-bikeなら3日)や竹生島・水郷めぐりの観光船が最も快適な時期で、夏祭りや花火も重なる。盛夏は日中の暑さが強いため、早朝のサイクリングと午後の温泉・湖畔の客室で過ごす緩急のある旅程が向く。紅葉期の11月や、雪化粧の彦根城を望む冬も滋賀らしい景色だが、観光船とサイクリングを軸にするなら夏季が最も組みやすい。

Q. 予約のタイミングは?

A. 夏休み(7月下旬〜8月)とお盆、9月の連休は東岸の人気宿から先に埋まる傾向がある。湖畔リゾートや露天風呂付き客室は1〜2か月前には選択肢が狭まりやすいため、日程が固まり次第の手配が無難。平日と週末で価格差が出やすく、土曜・連休前夜は通常期より高めに振れる。比較的価格の安定した駅前のシティホテルは直前でも確保しやすい。

Q. 子連れでも泊まれますか?

A. 泊まることはできる。「ホテル琵琶レイクオーツカ」は無料の貸切家族風呂を備え、湖畔で過ごす家族旅に向く。「ホテルはちまん」は各室独立したバス・トイレと駅近の利便で、観光拠点として使いやすい。一方で「蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE」や「おごと温泉 びわこ緑水亭」は露天風呂付き客室を中心とした静かな滞在に振れているため、幼児連れの場合は客室タイプや入浴の制約を事前に確認しておきたい。

Q. アクセスは?

A. 京都駅からの近さが滋賀東岸の最大の強み。彦根・近江八幡・長浜へはJR琵琶湖線(東海道本線)で、彦根まで約50分、近江八幡まで約35分、長浜まで約60分。米原で新幹線に接続するため、東京・名古屋・大阪方面からの個人手配にも組み込みやすい。湖西の「ホテル琵琶レイクオーツカ」と雄琴温泉の「びわこ緑水亭」はJR湖西線で京都から30分前後。関西空港・中部空港のいずれからもアクセスでき、台湾からの個人手配の旅に向く。

Q. インバウンド客の利用は?

A. 滋賀東岸は、京都に隣接しながら混雑が一段緩やかで、台湾の3回目以降のリピーターを中心に「定番から少し外れた日本」を求める層の評価が高まっている。彦根城・黒壁スクエア・近江八幡の水郷・比叡山延暦寺(世界遺産)といった見どころに加え、近江牛や鮒ずしといった食文化が訴求する。各宿とも近江の食材を生かした食事を用意しており、和の様式を体験したい海外からの旅行者に向く。言語対応は宿により幅があるため、個別の確認が望ましい。

本記事の参考情報

・びわ湖大津・滋賀県観光情報(公式観光サイト) — エリアの観光・交通情報
・Wikipedia: 琵琶湖 — 地理・歴史の背景
・Wikipedia: 彦根城 — 国宝天守と城下町の背景

編集部から

6軒に通底するのは、「観光船と自転車で湖と城下町を結ぶ」という滋賀東岸ならではの旅の組み立てやすさである。竹生島へ船で渡り、黒壁スクエアと八幡堀を歩き、ビワイチで湖岸を走り、夕には源泉や美肌の湯に身を沈める——京都から20分という近さでありながら、混雑を一段離れたこの体験は、訪日を重ねた旅人ほど価値を感じやすい。湖畔リゾートで眺望を取るか、温泉旅館で和の様式を厚く味わうか、城下のホテルで観光に予算を振るか。同じ「滋賀の夏」でも、選ぶ一軒で旅の輪郭は大きく変わる。次に滋賀へ向かうなら、あなたはどの湖岸から一日を始めたいだろうか。