駿河湾の「朝獲れ」を泊まって食べる旅に合う宿として、沼津港・焼津・清水の港町から編集部が選んだ 6 軒を紹介する。日本一深い湾(最深約 2,500m)が育てる生しらす・桜海老・地アジ・金目鯛は、水揚げから食卓までの距離が短いほど旨い。東名・新東名で東京から約 2 時間、名古屋から約 1 時間 40 分というドライブ圏に、沼津港・焼津港・清水港が連なる「朝獲れトライアングル」が広がる。漁港の朝市へ歩いて抜けられる宿、駿河湾の幸を盛る食事に強い宿を軸に、2026年盛夏の朝食重視ステイへ向けた一覧である。
| # | ホテル | エリア | Score | 客室 | 目安価格 | 1行特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ホテルアンビア松風閣 | 焼津・浜当目 | 93 | 123 | ¥56–68k | 駿河湾と富士を望む高台のまぐろ料理宿 |
| 2 | ダイワロイネットホテルぬまづ | 沼津駅北 | 92 | 150 | ¥18–34k | 沼津駅徒歩3分、港・朝市への拠点に強い |
| 3 | 焼津温泉 焼津グランドホテル | 焼津・浜当目 | 92 | 145 | ¥64–88k | 海を望むオールインクルーシブの温泉リゾート |
| 4 | 天女の館 羽衣ホテル | 清水・三保 | 91 | 20 | ¥45–66k | 三保松原に建つ数寄屋造りの小さな和宿 |
| 5 | ココチホテル沼津 | 沼津駅前 | 89 | 140 | ¥14–20k | 朝食に定評、沼津港朝市まで歩ける駅前宿 |
| 6 | ホテル クエスト清水 | 清水駅前 | 88 | 77 | ¥12–22k | 清水駅徒歩2分、清水港・河岸の市へ抜ける拠点 |
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。
1. ホテルアンビア松風閣 — 焼津・浜当目
焼津港を見下ろす高台に建つ、駿河湾と富士を一望するまぐろ料理の宿。朝獲れを「景色ごと食べる」一軒として編集部が真っ先に推したい。
HotelPicks Score: 93 / 100 123室、海望む温泉ホテル。
目安価格 ¥56,000–¥68,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
焼津港にほど近い浜当目の高台に建ち、客室や大浴場から駿河湾と富士を望める立地が核となる。マグロ水揚げ日本有数の焼津という土地柄を生かし、まぐろを中心に駿河湾の旬を盛る会席が看板。理由は三つある。第一に眺望と料理が一体となった「海を食べる」滞在設計、第二に焼津温泉の湯、第三に港町ドライブの拠点として東名焼津ICから近い点である。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、眺望・料理・温泉の三点が突出して支持されている宿だと読み取れる。とりわけ夕食のまぐろや駿河湾の魚介、朝食の充実への評価が高く、記念日利用での満足度も厚い。一方で、高台ゆえに最寄り駅から徒歩圏とは言いがたく、車または送迎前提の動線になる点は人を選ぶ。価格帯は港町の中でも上位に位置し、特別な一泊として選ばれる傾向が見て取れる。
向く人 / 向かない人
-
向く:
記念日・夫婦旅、駿河湾の魚介を景色とともに味わいたい人、車で港町を巡る盛夏ドライブ -
向かない:
駅から徒歩で完結させたい人、予算を抑えたいビジネス利用、夜に外の飲食店街を歩きたい旅程
具体情報
- 最寄り駅: JR焼津駅から車で約10分(送迎あり・要確認)
- アクセス: 東名焼津ICから約10分/焼津港まで車で約10分
- 食事: 夕食・朝食ともにまぐろと駿河湾の幸を中心とした会席
- 温泉: 焼津温泉(塩化物泉)、海を望む大浴場
- 創業: 1988年
2. ダイワロイネットホテルぬまづ — 沼津駅北
JR沼津駅北口から徒歩3分。沼津港の朝市・市場へ機動的に動ける、港町ステイの拠点として編集部が推す一軒。
HotelPicks Score: 92 / 100 150室、駅前シティホテル。
目安価格 ¥18,000–¥34,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
沼津駅北口直近、コンベンション施設プラサヴェルデと一体の立地が最大の強み。沼津港の飲食店街や魚市場へは車・バスで短時間、駅起点で港町を回遊しやすい。理由は三つ。第一に駅徒歩3分という機動力、第二に新しめの清潔な客室と安定した運営、第三に東名・新東名どちらからもアクセスしやすいドライブ拠点性である。朝獲れを食べに港へ抜け、夜は沼津の街で飲む――そんな旅程に素直に合う。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、立地の良さと客室の清潔感・快適さへの評価が安定して高い宿である。ビジネスと観光の双方に使われ、駅前の利便と価格のバランスが支持の中心にある。一方で、海や港そのものを望む宿ではないため、眺望や温泉を主目的とする旅では物足りなさを感じる人もいる。港町巡りの「動く拠点」として割り切ると満足度が高い、というのが集約された傾向である。
向く人 / 向かない人
-
向く:
駅起点で沼津港・伊豆方面を回りたい人、清潔な客室と機動力を重視する旅、コストを抑えた港町ドライブ -
向かない:
宿で海景や温泉を楽しみたい人、館内完結型のリゾート滞在を望む旅程
具体情報
- 最寄り駅: JR沼津駅 北口から徒歩約3分
- アクセス: 沼津港まで車で約7分/東名沼津IC・新東名長泉沼津ICから近い
- チェックイン: 14:00〜 / アウト 〜11:00(目安・要確認)
- 食事: 朝食ビュッフェ(地元食材を取り入れた構成)
- 開業: 2014年
3. 焼津温泉 焼津グランドホテル — 焼津・浜当目
海を望む焼津温泉のオールインクルーシブ。夕食もラウンジの飲み物も料金に含む、滞在を完結させる港町リゾート。
HotelPicks Score: 92 / 100 145室、海望む温泉リゾート。
目安価格 ¥64,000–¥88,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
松風閣と同じ浜当目エリアに建つ、駿河湾を望む温泉リゾート。最大の特徴は、夕食やラウンジのドリンク・アクティビティを料金に含むオールインクルーシブの仕組みで、館内で滞在を完結させたい旅に向く。理由は三つ。第一に追加費用を気にせず過ごせる安心感、第二に海を望む温泉と大浴場、第三に駿河湾の幸を据えた食事である。価格帯は上位だが、飲食込みで考えれば「特別な一泊」としての納得感が高い。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、温泉・食事・接客の三点に加え、オールインクルーシブの満足度が支持の柱になっている宿だと読み取れる。海を望むロケーションと湯への評価が高く、ゆっくり滞在する夫婦・家族の利用に向く傾向がある。一方、館内で過ごす設計ゆえ、外の港町を歩き回りたい旅や、宿泊費を抑えたい旅とは方向性が異なる。「館で完結させる港町リゾート」として選ばれている一軒である。
向く人 / 向かない人
-
向く:
追加費用を気にせず過ごしたい夫婦・家族旅、海を望む温泉でゆっくりしたい人、館内完結型の滞在 -
向かない:
外の飲食店や港町を歩きたい人、宿泊費を抑えたい旅、駅から徒歩で完結させたい旅程
具体情報
- 最寄り駅: JR焼津駅から車で約10分(送迎あり・要確認)
- アクセス: 東名焼津ICから約10分/焼津港まで車で約10分
- 食事: 夕食・朝食付き(オールインクルーシブ:夕食・ラウンジ飲料等を含む)
- 温泉: 焼津温泉(地下1,500mから湧出する塩化物泉)
- 開業: 1969年
4. 天女の館 羽衣ホテル — 清水・三保
世界文化遺産・三保松原に建つ、二十室の数寄屋造りの和宿。富士と松原、駿河湾の幸を静かに味わう一軒。
HotelPicks Score: 91 / 100 20室、和風旅館。
目安価格 ¥45,000–¥66,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
羽衣伝説で知られる世界文化遺産・三保松原の一角に建つ、二十室だけの数寄屋造りの和宿。清水港エリアからほど近く、駿河湾越しに富士を望む稀有な立地が核となる。理由は三つ。第一に三保松原という土地そのものの強さ、第二に職人の手による数寄屋建築と檜の大浴場、第三に駿河湾の幸を据えた季節の会席である。規模が小さいぶん、静かに過ごしたい旅にふさわしい。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、本記事の6軒の中でも特に評価の高い宿で、立地・建築・料理・接客のいずれもが厚く支持されているのが読み取れる。三保松原の景観と和の設えへの満足が中心で、記念日や静養目的での利用に向く。一方、客室数が少なく規模感を求める旅や、駅から徒歩で完結させたい旅程とは相性が分かれる。小さな和宿ならではの密度を求める人に選ばれている一軒である。
向く人 / 向かない人
-
向く:
静けさを優先する大人の旅、記念日・夫婦旅、和の様式と三保松原の景観を味わいたい人、海外からの旅行者 -
向かない:
駅から徒歩で完結させたい人、大規模ホテルの設備を望む旅、宿泊費を抑えたいビジネス利用
具体情報
- 最寄り駅: JR清水駅から車で約20分(三保松原内)
- アクセス: 東名清水ICから約25分/清水港・河岸の市まで車で約20分
- 客室: 全室和室、数寄屋造り
- 食事: 夕食・朝食ともに駿河湾の幸を中心とした季節の会席
- 創業: 1907年
5. ココチホテル沼津 — 沼津駅前
沼津駅前で朝食に定評のある一軒。駅から沼津港の朝市へ歩いて抜けられる、朝獲れ重視の旅に素直な宿。
HotelPicks Score: 89 / 100 140室、駅前シティホテル。
目安価格 ¥14,000–¥20,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
沼津駅前という抜群の立地に、朝食への定評を重ねた一軒。リッチモンドホテルズグループが手がけ、地元食材を取り入れた朝食が支持の中心にある。理由は三つ。第一に駅前で沼津港エリアへ歩いて抜けられる動線、第二に朝食の質、第三に手頃な価格帯である。本記事の主題である「朝獲れを食べる」旅と最も素直に噛み合う宿のひとつで、コストを抑えつつ朝の満足度を取りたい旅程に向く。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、朝食と立地、清潔感への評価が際立って高い宿である。価格帯に対する満足度が厚く、ビジネスにも観光にも使われる。一方で、海や港を望む眺望や温泉を備える宿ではないため、宿そのものに非日常を求める旅では物足りなさもある。駅前の利便と朝食を軸に、港町を歩いて回る旅にこそ価値が出る、というのが集約された傾向である。
向く人 / 向かない人
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向く:
朝食を重視する人、沼津港を徒歩で巡りたい旅、コストを抑えた一人旅・ふたり旅 -
向かない:
宿で海景や温泉を楽しみたい人、館内完結型のリゾート滞在を望む旅程
具体情報
- 最寄り駅: JR沼津駅から徒歩約1分
- アクセス: 沼津港まで車で約7分・徒歩でも到達可/東名沼津ICから近い
- チェックイン: 14:00〜 / アウト 〜11:00(目安・要確認)
- 食事: 朝食ビュッフェ(地元食材を取り入れた構成)に定評
- 開業: 2011年
6. ホテル クエスト清水 — 清水駅前
JR清水駅から徒歩2分。清水港や「河岸の市」へ歩いて抜けられる、清水の朝獲れ拠点として推せる一軒。
HotelPicks Score: 88 / 100 77室、駅前シティホテル。
目安価格 ¥12,000–¥22,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
JR清水駅から徒歩約2分、清水港・河岸の市エリアへ歩いて抜けられる立地が核となる。次郎長で知られる清水は、まぐろの水揚げと「河岸の市」のまぐろ館で知られる港町。理由は三つ。第一に駅近で港の朝市へ徒歩圏という動線、第二に併設イタリアンを含む食の選択肢、第三に手頃な価格帯である。エスパルスドリームプラザや三保松原への拠点にもなり、清水を起点に駿河湾を味わう旅に向く。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、立地の良さと価格に対する満足度が支持の中心にある宿である。清水駅・清水港双方に近い利便が評価され、観光・ビジネス双方に使われる。一方で、海景や温泉を備える宿ではないため、宿自体に非日常を求める旅では物足りなさもある。清水港と河岸の市を歩いて回る拠点として割り切ると、価格以上の価値が出る一軒である。
向く人 / 向かない人
-
向く:
清水港・河岸の市を徒歩で巡りたい人、駅近の利便を重視する旅、コストを抑えた港町ステイ -
向かない:
宿で海景や温泉を楽しみたい人、館内完結型のリゾート滞在を望む旅程
具体情報
- 最寄り駅: JR清水駅から徒歩約2分
- アクセス: 清水港・河岸の市まで徒歩圏/東名清水ICから車で約10分
- 食事: 朝食あり/併設イタリアンレストランあり
- 客室: 全77室、ビジネス・観光対応
- 開業: 1994年
よくある質問
Q. 駿河湾の「朝獲れ」を狙うベストシーズンはいつですか?
A. 生しらすは春〜初秋、桜海老の漁期は春と秋に分かれ、地アジや金目鯛は通年で楽しめます。本記事が想定する盛夏(7月下旬〜8月下旬)は生しらす・地魚が充実する時期で、編集部が推すのは漁港の朝市が立つ早朝に港へ向かう旅程です。なお生しらすは禁漁期・荒天で水揚げが止まることもあるため、出発前に各港の状況を確認すると確実です。
Q. 予約のタイミングは?
A. 盛夏や連休は港町全体で宿が埋まりやすく、特に松風閣・焼津グランドホテル・羽衣ホテルといった温泉・和宿系は週末を中心に早めに満室になります。記念日利用なら1〜2か月前、駅前のシティホテル(ダイワロイネット・ココチ・クエスト)は比較的直前でも取りやすいものの、夏季は価格が通常期より上振れする傾向があります。
Q. 子連れでも泊まれますか?
A. 客室の広い焼津グランドホテルやダイワロイネットホテルぬまづは家族連れに扱いやすく、オールインクルーシブの焼津グランドホテルは食事面の手間が少ない点が向きます。三保松原の羽衣ホテルは静かな和宿のため、年齢や利用条件は事前確認が安心です。添い寝・ベビーグッズの可否は各宿の公式情報で確認してください。
Q. 車なしでも回れますか?
A. 沼津(ダイワロイネット・ココチ)と清水(クエスト)は駅前で、港の朝市へ徒歩や短距離のバス・タクシーで動けます。一方、焼津の松風閣・焼津グランドホテル、三保の羽衣ホテルは駅から距離があり、車または送迎前提です。鉄道中心なら沼津・清水を軸に、車があれば焼津・三保まで含めて巡るのが現実的です。
Q. 東京・名古屋からのアクセスは?
A. 東名・新東名を使い、東京から沼津まで約2時間、名古屋から焼津・清水まで約1時間40分が目安です。沼津IC・焼津IC・清水ICがそれぞれ各エリアの拠点に近く、3港を1〜2泊で巡るドライブ動線が組みやすいのが、この港町クラスターの魅力です。
Q. インバウンド客の利用は?
A. 三保松原は世界文化遺産・富士山の構成資産として海外からの注目度が高く、羽衣ホテルは和の様式を体験したい旅行者に向きます。清水港はクルーズ船の寄港地でもあり、富士・駿河湾・港町を組み合わせた行程は訪日旅行者の関心と重なります。言語対応の範囲は各宿で異なるため、予約時の確認をおすすめします。
本記事の参考情報
・焼津市観光協会 — 焼津港・焼津温泉エリアの観光情報
・Wikipedia: 駿河湾 — 湾の地理・水産の背景
・Wikipedia: 三保の松原 — 三保松原の歴史・世界遺産登録の背景
編集部から
沼津・焼津・清水を貫く選定軸は、「朝獲れまでの距離の近さ」と「港町をどう過ごすか」の二つにある。海を望む温泉宿で滞在を完結させるなら松風閣・焼津グランドホテル、駅前を拠点に港の朝市を歩くならダイワロイネット・ココチ・クエスト、そして三保松原という土地そのものを味わうなら羽衣ホテル――目的によって最適解が分かれるのが、この港町クラスターの面白さである。盛夏は生しらすや地魚が充実し、富士のシルエットが海に重なる季節でもある。次はあなたの旅程を、温泉で締めるか、朝市から始めるか。どちらの駿河湾を選びますか。