五島列島の教会群を2泊3日で泊まり歩くなら、福江島に1泊、中通島に1泊と分け、港と教会の位置から宿を決めるのが要点で、編集部は五島市と新上五島町から6軒を選びました。2018年に世界遺産へ登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は12の構成資産から成り、そのうち4つが五島列島にあります。長崎市内で大浦天主堂を見た旅行者が、次の旅で島へ渡る。そうした再訪の旅程を想定し、船の発着港と宿の距離、車の要否、価格帯を並べて比べられるようにまとめています。
| # | ホテル | エリア | 客室 | 目安価格 | 1行特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 五島列島リゾートホテル マルゲリータ | 中通島北部 | 29 | ¥56–¥96k | 客室数は島の教会と同じ29。全室が海を向く白いオーベルジュ |
| 2 | SERENDIP HOTEL GOTO | 福江・武家屋敷 | 27 | ¥19–¥31k | 福江港から徒歩10分。カフェ併設、電動自転車で動ける街の拠点 |
| 3 | ホテル マリンピア | 有川 | 46 | ¥19–¥26k | 有川港から車で5分。頭ヶ島へ向かう朝に強い、送迎付きの実用宿 |
| 4 | 五島列島リゾートホテル マルゲリータ奈良尾 | 奈良尾 | 29 | ¥53–¥101k | 福江からの船が着く奈良尾港の高台。和食と温泉大浴場の29室 |
| 5 | GOTO TSUBAKI HOTEL | 福江港 | 81 | ¥26–¥39k | 福江港から徒歩約5分。港を望むバルコニーとイタリアンの81室 |
| 6 | 五島コンカナ王国 ワイナリー&リゾート | 鬼岳 | 21 | ¥42–¥66k | 鬼岳のふもとのコテージ群。ワイナリー併設、多言語の公式サイト |
紺の番号は宿6軒、えんじ色のA〜Eは教会(A 頭ヶ島天主堂 / B 青砂ヶ浦天主堂 / C 江上天主堂 / D 旧五輪教会堂 / E 堂崎天主堂)。破線は福江港〜奈良尾港の航路のおおよその位置を示します。
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。食事付きプランを中心に販売する宿は、素泊まり中心の宿より高く表示されます。
2泊3日の骨格 — 福江島に1泊、中通島に1泊
教会をめぐる旅の組み立ては、船の時刻から逆算します。1日目は長崎港からジェットフォイルで約1時間25分、福江港へ。港から車で15分ほどの堂崎は、禁教令が解かれたのち五島で最初に聖堂が置かれた地で、現在の煉瓦造の天主堂は1908年の竣工。いまは資料館として公開されており、世界遺産の構成資産ではないものの、潜伏期から復活期への流れを最初に掴む場所として適しています。福江に泊まり、2日目は福江港から奈良尾港へジェットフォイルで約30分。中通島を北上し、煉瓦造の青砂ヶ浦天主堂を経て宿へ入ります。3日目の朝に石造の頭ヶ島天主堂を訪ね、有川港・鯛ノ浦港・奈良尾港のいずれかから長崎へ戻る流れです。
奈留島の江上天主堂と久賀島の旧五輪教会堂は、どちらも構成資産の集落に含まれる木造の教会ですが、福江島からさらに船で渡る必要があります。2泊3日に組み込むなら福江での滞在を1日延ばすか、堂崎を割愛するかの判断になります。島の公共交通は本数が限られるため、レンタカーか送迎のある宿を前提に考えるのが現実的です。
1. 五島列島リゾートホテル マルゲリータ — 新上五島町・小串郷(中通島北部)
客室は島の教会の数と同じ二十九。祈りの島の空気をそのまま宿にした、中通島北部の白いオーベルジュ。
29室、高台のリゾートホテル。
目安価格 ¥56,000–¥96,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
教会をめぐる旅の「目的地になる宿」として、編集部が真っ先に推したい一軒です。旧国民宿舎を全面改装した3階建ての低層棟は、稜線に沿って水平線へ溶け込むように設計されています。客室は修道院を思わせる簡素でクラシカルな造りで、最小でも31.1㎡。夕食は五島の魚介と野菜で組み立てるイタリアンで、煉瓦造の青砂ヶ浦天主堂へは車で10分前後という位置にあります。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、評価の中心は食事にあり、続いて接客、客室からの眺めに支持が集まる傾向が見て取れます。海に面した立地そのものを滞在の価値と捉える声が厚い一方、大浴場については規模や設えの面で評価が割れやすく、チェックイン時の案内に時間を要したという指摘も一定数あります。湯を旅の主目的に据える宿ではない、と理解しておくと齟齬がありません。
向く人 / 向かない人
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向く:
教会建築と海の眺めを主題にした大人の二人旅、夕食まで含めて宿で完結させたい旅程、静かな環境で連泊したい欧米からの再訪者 -
向かない:
港や飲食店へ歩いて出たい人(高台の一軒宿で周辺に店は少ない)、価格を抑えたい旅程(食事付きプランが中心で島内では高い価格帯)、温泉を目当てにする人
具体情報
- アクセス: 有川港・鯛ノ浦港から送迎あり(指定便のみ、3日前までに予約)
- 客室サイズ: 31.1〜63.5 ㎡(スーペリア20室・デラックス8室・スイート1室)
- 食事: 五島の魚介と野菜を使うイタリアン(レストランは日帰り利用も可)
- 入浴: 室内と露天の大浴場、湯上がりに海を眺めるデッキ
- 開業: 2012年3月(旧国民宿舎を全面改装)
2. SERENDIP HOTEL GOTO — 五島市・武家屋敷(福江島)
福江の武家屋敷通りに近い27室。港から歩いて着き、翌朝は自転車で島へ出られる、1泊目の拠点。
27室、街なかの小規模ホテル。
目安価格 ¥19,000–¥31,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
長崎港から船で着いた初日に、荷を置いてすぐ歩き出せる宿です。福江港から徒歩10分、石垣の続く武家屋敷通りに近く、1階には宿泊者以外にも開かれたカフェとコワーキングの場があります。スポーツタイプの電動アシスト自転車を借りられるため、車を持たない旅行者でも市街の外へ足を延ばせます。価格帯が抑えめで、2泊3日の予算配分を中通島側の宿に寄せやすい点も選んだ理由です。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、客室の清潔さへの評価がもっとも厚く、朝食、客室の広さ、丁寧な接客がそれに続きます。改装後の内装と寝具に満足する傾向がはっきりしている一方で、シャワーの水圧や空調の効き、建物の躯体に残る古さを指摘する声も一定数あります。朝食は野菜中心のプレート形式で、量や品数を求める人には評価が分かれる傾向です。
向く人 / 向かない人
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向く:
船で福江に着きレンタカーを借りない旅、街歩きとカフェを挟みながら動く一人旅や二人旅、宿泊費を抑えて滞在日数を延ばしたい人 -
向かない:
海の眺めや大浴場を宿に求める人(街なかの立地でスタンダードはユニットバス)、夕食付きの滞在を前提にする旅程、広い客室を前提とする家族旅(ファミリー向けは2室のみ)
具体情報
- アクセス: 福江港から徒歩 10 分(車で 4 分)、福江空港から車で 7 分
- 客室サイズ: 15〜38 ㎡(スタンダード21室、ツイン、デラックスツイン、ファミリー、和室)
- 食事: 朝食は五島野菜のモーニングプレート(6:30〜10:00、1,500円)。夕食は宿が案内する居酒屋や街の飲食店を利用
- 設備: 1階カフェ&コワーキング、コインランドリー、電動アシスト自転車の貸出
- リブランド: 2019年4月(旧ホテルシャトーインを改装)
3. ホテル マリンピア — 新上五島町・有川郷(中通島)
有川港から車で5分、蛤浜まで歩いて5分。頭ヶ島天主堂へ向かう朝のための、堅実な46室。
46室、港町のシティホテル。
目安価格 ¥19,000–¥26,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
世界遺産の構成資産「頭ヶ島の集落」へ、もっとも無理なく朝を使える位置にある宿として選びました。有川港・鯛ノ浦港との送迎があり、高速船で島を離れる最終日の動線が短く済みます。2022年6月に客室を改装しており、設えは簡素ながら清潔。夕食は五島うどんの「地獄炊き」や五島産マグロの丼など、郷土の味を定食の値段で食べられます。華やかさはないものの、旅程を崩さない一軒と言えます。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、食事への評価がもっとも多く、客室の清潔さ、接客の感じのよさが続きます。港や飲食店までの送迎を含む運営の細やかさが支持される傾向で、目立った不満の集中は確認できません。客室そのものの広さや設備については評価が控えめで、とくにシングルは8㎡と小さいため、二人旅ではツイン以上を選ぶ前提で考えるのが妥当です。
向く人 / 向かない人
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向く:
頭ヶ島天主堂の見学を朝一番に置く旅程、高速船で長崎へ戻る最終日の前泊、宿泊費を抑えたい一人旅と二人旅 -
向かない:
宿そのものを旅の目的にしたい人(設えは実用本位)、広い客室を求める人(ツインで15㎡)、海を望む客室を条件にする人
具体情報
- アクセス: 有川港から車で 5 分、鯛ノ浦港から車で 10 分(両港とも送迎あり)
- 客室サイズ: 8〜23.5 ㎡(シングル29室、ツイン14室、和室、デラックスツイン)
- チェックイン: 15:00〜(最終 22:00)/ アウト 〜10:00
- 食事: 朝食は前日までの予約制(7:00〜9:00、1,100円)、夕食は館内レストランで定食・一品(18:00〜21:00)
- 駐車場: 無料 20 台
- 改装: 2022年6月に客室リニューアル
4. 五島列島リゾートホテル マルゲリータ奈良尾 — 新上五島町・奈良尾郷(中通島南部)
福江からのジェットフォイルが着く奈良尾港を見下ろす高台。島を渡るその日の夜に収まる29室。
29室、港を見下ろすリゾートホテル。
目安価格 ¥53,000–¥101,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
福江島から中通島へ渡る2日目の宿として、動線上もっとも素直な位置にあります。福江港から奈良尾港まではジェットフォイルで約30分、宿は港から車で約5分。客室の窓からは入港するフェリーと防波堤が見え、島を渡ってきた実感がそのまま景色になります。食事は姉妹館のイタリアンと対照的に和食で、伊勢海老や五島牛、五島うどんを軸にした会席。温泉大浴場を備える点も北部の本館との違いです。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、食事への評価が突出して多く、とくに夕食の魚介に支持が集まります。接客、客室からの眺め、客室の広さも安定して評価される傾向です。一方、温泉と大浴場については時期によって評価が割れており、設備点検の期間に重なった滞在が影響していると見られます。公式サイトでは2026年6月に温泉での利用再開が告知されており、直近の状況は予約時に確かめておくと確実です。
向く人 / 向かない人
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向く:
福江島から中通島へ船で渡る日の宿泊、五島の魚介を和食で味わいたい人、長崎港へジェットフォイルで直接戻りたい旅程 -
向かない:
宿泊費を抑えたい旅程(食事付きプランが中心で高い価格帯)、北部の教会群だけを回る人(頭ヶ島や青砂ヶ浦へは島を縦断する移動になる)、徒歩で街へ出たい人
具体情報
- アクセス: 奈良尾港から車で約 5 分。福江港〜奈良尾港はジェットフォイルで約 30 分、長崎港〜奈良尾港は約 1 時間 15 分
- 客室サイズ: 19.2〜71.8 ㎡(スーペリアからエグゼクティブオーシャンまで7タイプ)
- 食事: 和食レストラン「海ト空○ト星」(78席)。夕食は18:00〜22:00、当面は予約制
- 入浴: 温泉大浴場(2026年6月に温泉での利用再開を告知)
- 開業: 2019年3月24日
5. GOTO TSUBAKI HOTEL — 五島市・栄町(福江港)
福江港から歩いて約5分、海側の客室はバルコニー付き。船の時刻に旅程を合わせる人のための81室。
81室、港前の中規模ホテル。
目安価格 ¥26,000–¥39,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
翌朝の船に確実に乗るための宿として、福江でもっとも計算が立つ一軒です。福江港から徒歩約5分で、朝早い便にも歩いて間に合います。今回の6軒では最大の81室ですが、海側ツインにはバルコニーがあり、港の朝の動きをそのまま眺められます。1階のイタリアン「TSUBAKI KITCHEN」は窯焼きのピッツァと五島牛・五島美豚を使うコースを用意しており、夕食の当てが要らない点も船旅には助かります。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、客室の清潔さ、朝食、港に近い立地の三点に評価が集中しています。海側客室からの眺めへの支持も厚い傾向です。反面、16㎡のコンフォートダブルを中心に客室と水まわりの狭さを挙げる声が一定数あります。朝食はバイキング形式で、満足度は高いものの混雑時の評価にはばらつきが出ています。
向く人 / 向かない人
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向く:
早朝のジェットフォイルで中通島へ渡る旅程、福江空港・港の双方を使う移動日、設備の整った新しめの宿を優先する人 -
向かない:
少ない客室数の静けさを求める人(6軒中もっとも大きい)、広い客室を前提にする人(主力は16㎡)、車で来て確実に駐車したい人(敷地内は8台と身障者用1台、ほか隣接地)
具体情報
- アクセス: 福江港から徒歩約 5 分。長崎港〜福江港はジェットフォイルで約 1 時間 25 分
- 客室サイズ: 16〜35 ㎡(コンフォートダブル36室、海側ツイン30室、オーシャントリプル12室ほか)
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜10:00
- 食事: 朝食バイキング 6:30〜9:00。イタリアン「TSUBAKI KITCHEN」は夕食 17:00〜21:00、月曜定休
- 開業: 2019年6月
6. 五島コンカナ王国 ワイナリー&リゾート — 五島市・上大津町(鬼岳のふもと)
鬼岳のふもとに一棟貸しのコテージが並ぶ、ワイナリー併設のリゾート。広さを取りたい連泊向け。
21室、コテージ主体のリゾート。
目安価格 ¥42,000–¥66,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
福江で2泊に延ばす場合や、家族・友人と部屋を分けずに泊まりたい場合の選択肢として挙げます。客室は42〜67㎡の一棟貸しコテージが15室と中心で、敷地内に五島ワイナリーを併設。公式サイトが英語・韓国語・中国語に対応しており、海外からの旅行者が事前に情報を得やすい点は今回のテーマに合います。ただし2026年10月時点では留意点が二つあり、下の集約傾向と具体情報に明記しました。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、食事、客室の広さ、接客、送迎への評価が厚い一方で、建物と設備の古さを指摘する声がはっきりと存在します。また、これまで支持の柱の一つだった鬼岳温泉は、公式サイトで営業終了が告知されています。過去の評価には温泉の満足度が含まれているため、現在の滞在内容とは差がある点を踏まえて判断するのが適切です。新施設の建設工事に伴い、日中に騒音や振動が生じる可能性も案内されています。
向く人 / 向かない人
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向く:
広いコテージで連泊したい家族やグループ、ワイナリー見学を旅程に加えたい人、多言語の公式情報で事前に計画を立てたい海外からの旅行者 -
向かない:
温泉を期待する人(鬼岳温泉は営業終了)、日中も客室で静かに過ごしたい人(2027年3月末まで工事予定)、新しい設備を優先する人、港の近くに泊まりたい人
具体情報
- 客室サイズ: 36〜81 ㎡(一棟貸しコテージ15室、和洋特別室2室、デラックスツイン4室)
- チェックイン: 16:00〜 / アウト 〜11:00
- 施設: 五島ワイナリー併設。宿泊者専用の屋外プールは7〜8月のみ
- 注意点: 鬼岳温泉は営業終了。新施設の建設工事を2026年4月6日から2027年3月31日まで予定(作業は8:00〜17:30)
- 言語: 公式サイトは日本語・英語・韓国語・中国語(繁体字・簡体字)
よくある質問
Q. ベストシーズンはいつですか?
A. 編集部が推す時期は、海が穏やかな日の多い5月から10月です。冬は北西の季節風で船が欠航しやすく、2泊3日の旅程が崩れる可能性が上がります。夏休みと大型連休は宿も船も早く埋まるため、5〜6月と9〜10月が動きやすい時期と言えます。椿の花を目当てにするなら2〜3月ですが、欠航時の予備日を見込んでおくと安心です。
Q. 教会の見学に予約は必要ですか?
A. 頭ヶ島天主堂、江上天主堂、旧五輪教会堂は、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターへの事前連絡が必要です。申し込みは同センターの公式サイトで受け付けています。教会は現在も祈りの場であり、ミサや行事の際は見学できません。堂内の撮影は基本的に控える、という前提で訪ねてください。
Q. 福江島と中通島の間はどう移動しますか?
A. 福江港と奈良尾港の間をジェットフォイルとフェリーが結んでおり、ジェットフォイルで約30分です。便数は1日数本に限られ、季節でダイヤが変わるため、宿より先に船の時刻を確かめるのが順序として確実です。奈良尾港は中通島の南端に近く、北部の青砂ヶ浦天主堂や頭ヶ島天主堂までは島を縦断する移動になります。
Q. 車がなくても回れますか?
A. 福江の市街地だけであれば徒歩と自転車で動けますが、教会の多くは集落の奥にあり、路線バスは本数が少なめです。レンタカーが基本で、運転しない場合は観光タクシーや定期観光の利用が現実的です。今回の6軒では、ホテル マリンピアが有川港・鯛ノ浦港との送迎を随時行い、五島列島リゾートホテル マルゲリータも指定便に限って港への送迎を用意しています。
Q. 海外からの旅行者でも泊まりやすいですか?
A. 長崎市内に比べると外国語での案内は限られます。6軒のうち公式サイトが多言語に対応しているのは五島コンカナ王国 ワイナリー&リゾートで、英語・韓国語・中国語で情報を得られます。それ以外の宿は日本語中心のため、送迎の時刻や夕食の有無など、現地で確認しにくい事項は予約の段階で伝えておくと滞在が円滑になります。
Q. 予約はどのくらい前に取るべきですか?
A. 30室前後の宿が多く、連休や夏は数か月前から埋まり始めます。教会見学の事前連絡は早い時期から受け付けているため、見学日を先に決め、それに合わせて船と宿を押さえる順番が合理的です。欠航の可能性がある島旅では、取消条件も予約時に確認しておきたい点です。
本記事の参考情報
・長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター — 教会見学の事前連絡と見学時の作法
・新上五島町観光物産協会 — 中通島の教会・交通・観光情報
・五島の島たび(五島市の観光情報サイト) — 福江島・奈留島・久賀島の観光情報
・九州商船 — 長崎〜五島航路の運航ダイヤ
・Wikipedia: 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 — 構成資産と登録の経緯
編集部から
6軒を選ぶにあたって軸にしたのは、宿の格ではなく「教会と港に対してどこに建っているか」でした。五島の教会は集落の奥、入り江の先、橋を渡った小島にあり、宿から教会までの距離がそのまま朝の使い方を決めます。福江の港前に泊まって早い船に乗るのか、中通島の高台で夕陽を待つのか。同じ2泊3日でも、宿の置き方で旅の重心は大きく変わります。価格帯の開きが大きいのもこの島々の特徴で、街なかの実用的な宿と食事付きのリゾートを1泊ずつ組み合わせると、費用と体験の釣り合いが取りやすいと感じられます。石、煉瓦、木。素材の違う三つの聖堂を見比べたあと、次に訪ねたくなるのは野崎島の旧野首教会でしょうか、それとも平戸の集落でしょうか。



