草津と伊香保、上州が誇る二大名湯に、女三人で「気兼ねなく笑い、湯浴みし、夜通し話す」ための宿として、編集部が選んだ5軒を紹介する。大浴場の社交が苦手でも、貸切風呂を予約制で押さえておけば、時間を気にせず湯に浸かれる。夕食が個室または部屋食で用意される宿を厳選しているので、周囲を気にせず杯を交わせる。晩夏〜初秋、夏の疲れを抜きに向かう2〜3人組の女性グループに向けた、20〜80室の中規模旅館Top5である。
| # | ホテル | エリア | Score | 客室 | 目安価格 | 1行特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 奈良屋 | 草津温泉 | 95 | 36 | ¥103–¥130k | 湯畑1分、白旗源泉の老舗。畳廊下+貸切露天2+個室食 |
| 2 | 草津温泉 望雲 | 草津温泉 | 94 | 42 | ¥56–¥84k | 西の河原3分、庭園と自家源泉。貸切風呂2+個室食事処 |
| 3 | 洋風旅館ぴのん | 伊香保温泉 | 91 | 20 | ¥32–¥43k | 石段街上。全20室・洋室主体、貸切風呂4+創作フレンチ懐石 |
| 4 | お宿 玉樹 | 伊香保温泉 | 89 | 26 | ¥53–¥84k | 石段街入口、全館畳廊下。黄金の湯+白銀の湯+貸切2 |
| 5 | 湯宿 季の庭 | 草津温泉 | 88 | 64 | ¥67–¥98k | 湯畑車5分、全室露天付+貸切3+夕食は個室会席 |
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。
1. 奈良屋 — 草津温泉・湯畑1分
湯畑正面、明治10年創業。草津最古の白旗源泉と貸切露天2、個室食事処が同じ屋根の下に揃う。女三人で「押さえに行く」宿として編集部が最初に推す一軒。
HotelPicks Score: 95 / 100 36室、和風老舗旅館。
目安価格 ¥103,000–¥130,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
草津の湯畑まで徒歩1分という圧倒的な立地に加えて、白旗の湯という草津最古の源泉を、湯守と呼ばれる職人が湯もみして館内へ引く。畳敷きの廊下が続く館内は靴を脱いだ瞬間から日常が遠のく設計で、貸切露天風呂「木の湯」「石の湯」を予約制で押さえられる。夕食は個室の食事処で、上州牛や地の野菜を中心に据えた会席が出る。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、女性グループからは「畳廊下の心地よさ」「湯もみ湯の柔らかさ」「個室食事処の落ち着き」の3点で強く支持されている。同時に、価格帯が高めであることは繰り返し言及されており、記念日や親孝行、女性同士の節目旅としての利用比率が高い。館内静かで喫煙者にはやや制約があるとの声もある。
向く人 / 向かない人
-
向く:
節目の女子旅(30代後半〜40代)、湯畑まで歩いて夜の湯畑を眺めたい、貸切風呂と個室食を1館で完結させたい、静かに過ごしたい -
向かない:
予算を¥50,000未満に抑えたい、賑やかな居酒屋メニューを想定、車移動が中心(湯畑周辺は駐車制約あり)
具体情報
- 最寄り駅: JR吾妻線 長野原草津口駅から路線バス約25分、草津温泉バスターミナルから徒歩約5分
- 立地: 湯畑から徒歩約1分
- 源泉: 白旗源泉(草津最古)を湯守が湯もみして館内へ
- 貸切風呂: 貸切露天2種(木の湯・石の湯)
- 食事: 朝食・夕食ともに個室食事処「群饗」で用意
- 創業: 明治10年(1877年)
2. 草津温泉 望雲 — 草津温泉・西の河原3分
湯畑から西へ徒歩3分、自家源泉「万代鉱・西の河原」を持つ42室の老舗。石庭を挟んで男女浴場が分かれ、貸切風呂2と個室食事処で女三人が寛げる一軒。
HotelPicks Score: 94 / 100 42室、庭園付き温泉旅館。
目安価格 ¥56,000–¥84,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
望雲の魅力は、庭園と自家源泉の組み合わせにある。草津の中心部にありながら4,000坪超の敷地に石庭を抱え、その奥に大浴場と貸切風呂が配される。源泉は「万代鉱」と「西の河原」の2種を自家所有し、それぞれ泉質が異なる湯を1館で楽しめる。夕食は基本的に個室食事処で、上州牛・信州サーモン・地物野菜の会席。奈良屋よりひとつ下の価格帯で、老舗の格を得たい女三人グループに向く。
集約レビューの傾向
公開レビューを集約すると、庭園と部屋の広さに対する評価が突出して高い。「1万円以上の価値がある」との声も散見されるが、これは料金体系というより「非日常の広さ」への感想として捉えるのが妥当。夕食を個室にできる点、貸切風呂の予約の取りやすさに対しての満足度も高い。館内が広く、女性同士でエレベーターを何度か使う場面がある、との実務的な指摘も一部にある。
向く人 / 向かない人
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向く:
庭園越しの湯浴みで非日常を求める女子旅、老舗の落ち着きを¥60,000台で味わいたい、部屋・食事・湯すべてで一定以上を望む -
向かない:
湯畑徒歩1分にこだわる、館内をコンパクトに動きたい、洋室を希望する
具体情報
- 最寄り駅: JR吾妻線 長野原草津口駅から路線バス約25分
- 立地: 湯畑徒歩約3分、西の河原公園徒歩約3分
- 源泉: 自家源泉2種(万代鉱源泉・西の河原源泉)
- 貸切風呂: 貸切風呂2種を予約制で利用可
- 食事: 夕食は基本的に個室食事処で会席
- 創業: 昭和40年(1965年)
3. 洋風旅館ぴのん — 伊香保温泉・石段街上
伊香保石段街の上部、20室の少人数向け洋風旅館。全室洋室・貸切風呂4・創作フレンチ懐石を全部屋室内食で完結できる、女三人の隠れ家として推せる一軒。
HotelPicks Score: 91 / 100 20室、洋風旅館。
目安価格 ¥32,000–¥43,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
ぴのんの独自性は「和の温泉宿の中で洋室・洋食」という編集方針を貫いている点にある。伊香保の黄金の湯・白銀の湯という二種の名湯を持つ本館「松本楼」から引き継いだ4つの貸切風呂を利用できる。夕食は創作フレンチ懐石で、和食が続く旅の中で味の切り替えができる。全20室のうちシングル・ダブル・ツインが中心で、20〜30代女性グループが「気恥ずかしくない」洋のリラックスを得られる。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、女性からの支持が突出して高く、アメニティの選択・カラーバスタオル・パウダールームなど「気の利いた小物」への評価が繰り返される。前身は大正・昭和期に伊香保で西洋料理店を営んでいた歴史を持ち、その系譜が今の創作フレンチ懐石に受け継がれている。館内は明るく、和室が苦手な人には歓迎される一方、純和風の情緒を求める層には不向きとの声もある。
向く人 / 向かない人
-
向く:
20〜30代女性2〜3人、洋室ベッド希望、和食続きを避けたい、¥40,000前後の予算で「気の利いた」宿を探している -
向かない:
畳部屋・和会席で温泉旅の様式を味わいたい、大人数(4名以上)でひと部屋にまとまりたい、湯船の広さを最優先する
具体情報
- 最寄り駅: JR上越線 渋川駅から路線バス約25分、伊香保温泉バスターミナル徒歩約5分
- 立地: 伊香保石段街上部エリア(本館「松本楼」隣接)
- 客室: 全20室(シングル・ダブル・ツイン中心、洋室主体)
- 貸切風呂: 本館との共用で貸切風呂4種を利用可
- 食事: 夕食は創作フレンチ風懐石を室内食で対応
- 湯: 伊香保温泉の黄金の湯・白銀の湯を両方引湯
4. お宿 玉樹 — 伊香保温泉・石段街入口
石段街入口の全26室、純和風・全館畳廊下。伊香保の名湯二種を1館で楽しめ、静かに湯浴みしたい女三人の夜に合う一軒。
HotelPicks Score: 89 / 100 26室、純和風旅館。
目安価格 ¥53,000–¥84,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
玉樹は「石段街の入口」「全館畳廊下」「黄金の湯・白銀の湯の両引湯」という3点を1館に集約した宿である。全26室で規模が抑えられているぶん、館内動線が短く、湯浴みと食事の往来がストレスにならない。露天風呂付き客室のカテゴリも用意されており、貸切風呂に加えて客室内の湯を選べる。夕食は個室食事処での会席が基本で、女性同士の会話が保たれる。
集約レビューの傾向
公開レビューを集約すると、館内静けさと畳廊下の心地よさへの評価が中心。石段街の起点にあるため、日中は石段登り・夜は宿でくつろぐという行程が組みやすいと感じる声が多い。食事の量については「上品にまとまっている」との評価と「量的に少し物足りない」との評価が拮抗しており、この点は事前にプランの品数を確認しておく判断が要る。
向く人 / 向かない人
-
向く:
石段街を散策する行程を組みたい、純和風の様式で静かに湯浴みしたい、露天付き客室で貸切のような時間を持ちたい -
向かない:
量重視のボリューム食を期待する、洋室を希望する、館内に賑わいを求める
具体情報
- 最寄り駅: JR上越線 渋川駅から路線バス約25分
- 立地: 伊香保石段街の入口すぐ
- 客室: 全26室、露天風呂付き客室あり
- 貸切風呂: 予約制の貸切風呂を用意
- 食事: 夕食は個室食事処での会席
- 湯: 黄金の湯・白銀の湯を両方引湯
5. 湯宿 季の庭 — 草津温泉・湯畑車5分
草津の高台、全64室すべてに客室露天付き。無料貸切風呂3と多彩な湯めぐりに、夕食の個室会席を合わせられる、湯量重視の女三人組に。
HotelPicks Score: 88 / 100 64室、全室露天付き温泉旅館。
目安価格 ¥67,000–¥98,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
季の庭は、5軒の中でもっとも湯のバリエーションが多い宿である。全64室すべてに客室露天風呂が付き、加えて大浴場、岩盤浴、各種サウナ、無料貸切風呂3を組み合わせて23種の湯を用意する。夕食は季節の和会席を個室で提供。湯畑の中心部からは車5分の高台に位置し、街歩きと切り離して「湯に集中する女子旅」に向く。草津温泉バスターミナル・軽井沢駅からの送迎バスが用意されている点も、車を使わない女性グループには実務的な安心材料になる。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、湯のバリエーションと客室露天の広さへの評価が高い。無料の貸切風呂が「予約せず空き時に入れる」運用が女性同士に好評で、夜と朝で違う湯を選べる点が繰り返し言及される。一方、湯畑まで徒歩で行くには距離がある点、規模が大きめで夕食時間帯に館内が混みやすい点は指摘があり、街歩き重視なら1〜4番の宿が合う。
向く人 / 向かない人
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向く:
湯めぐりを主目的にした女子旅、客室露天で夜通し話したい、送迎バスで軽井沢方面と組み合わせたい、車を使わない -
向かない:
湯畑まで徒歩で往復したい、少人数の静けさを最優先する、老舗の様式を求める
具体情報
- 最寄り駅: JR吾妻線 長野原草津口駅から路線バス約25分、または軽井沢駅から送迎バス利用可
- 立地: 湯畑まで車約5分(高台)
- 客室: 全64室、全室に客室露天風呂付き
- 貸切風呂: 無料貸切風呂3(予約不要、空き時利用)
- 湯めぐり: 大浴場+岩盤浴+各種サウナ+貸切で計23種
- 食事: 夕食は季節の和会席を個室で
よくある質問
Q. 晩夏〜初秋、いつが最も過ごしやすいですか?
A. 草津は標高1,200m前後で夏でも朝夕は涼しく、8月下旬〜9月中旬は昼夜の温度差が快適な湯浴みに合う時期。伊香保は標高700m前後でやや暖かいが、9月に入ると同様に涼しくなる。編集部が推す時期は9月第2〜3週で、平日狙いなら混雑を避けつつ¥10,000ほど下がる傾向がある。
Q. 予約はいつから埋まりますか?
A. 週末(金・土泊)は概ね2〜3か月前から埋まり始め、奈良屋・望雲は特に人気で3か月前でも週末は満室になる週がある。平日は直前でも空きが出やすい。貸切風呂の予約枠は宿によりチェックイン後の先着順・宿泊予約時の指定の2方式に分かれるため、事前確認が要る。
Q. 女性向けアメニティやサービスは?
A. 5軒とも女性用アメニティは基本セット(クレンジング・化粧水・乳液)が用意される。特にぴのんはブランドアメニティの選択制、玉樹・奈良屋は色浴衣の貸出、季の庭は湯上がり処に女性専用スペースが設けられる。女三人でパウダールームや洗面が朝混雑する点を避けるため、露天付き客室や貸切風呂の予約枠を早めに押さえるのが定石。
Q. 車がなくても大丈夫ですか?
A. 草津温泉はJR吾妻線 長野原草津口駅からJR路線バスで約25分、伊香保温泉はJR上越線 渋川駅から関越交通バスで約25分。どちらもバスターミナルから宿までは徒歩5分以内(季の庭のみ送迎バスまたはタクシー推奨)。5軒全てが公共交通で完結でき、車を使わない女性グループでも問題なく訪問できる。
Q. 草津と伊香保、どちらを選ぶべきですか?
A. 湯畑を核にした温泉街の情景と強酸性泉の刺激を求めるなら草津(奈良屋・望雲・季の庭)、石段街を歩き名湯を静かに楽しみたいなら伊香保(ぴのん・玉樹)。上信越道の距離感でいえば東京から草津は約3時間、伊香保は約2時間で、伊香保のほうが週末1泊の女子旅には組みやすい。晩夏〜初秋の涼しさは草津のほうが際立つ。
本記事の参考情報
・草津温泉観光協会 — 湯畑・湯もみ・時間湯など温泉街の一次情報
・渋川伊香保温泉観光協会 — 石段街・黄金の湯/白銀の湯の解説
・Wikipedia: 草津温泉 — 湧出量・源泉・歴史の背景
編集部から
今回の5軒は「女三人が気兼ねなく笑う」というテーマで、大浴場の社交を避け、貸切風呂と個室食で完結できる中規模旅館を編集部で選定した。20〜65室という規模設定は、館内動線が長すぎず・小さすぎずという実務判断による。晩夏の草津は涼しく、初秋の伊香保は色づき始めの高原が心地よい。旅程を軸に選ぶなら、上信越道で東京→伊香保1泊→草津1泊という2泊3日の組み合わせも成立する。次はどのテーマから読みますか?