2026年海の日3連休(7/18-20)、本州の海水浴混雑を避けて東京から船で渡る伊豆諸島・大島と式根島で「火山島の磯と地層を歩く」2泊3日の宿として、編集部が小規模の旅館・ゲストハウスから6軒を選んだ。竹芝桟橋を金曜の夜に発つ大型船と、朝の高速ジェット船の二系統で東京湾を抜け、初日は大島の元町港に降りて三原山と地層大切断面を歩く。二日目は朝の島内バスで波浮港に下り、昭和の港町で椿油と島寿司を食べ、午後の高速船で式根島へ渡る。最終日は松が下雅湯・足付温泉・地鉈温泉の海中野湯を巡り、夕方の便で帰る。元町港徒歩圏、波浮港の昭和町並、式根島の野湯動線を地図で結び、海の混雑から離れた火山島ステイを提案する。
| # | ホテル | エリア | 客室 | 目安価格 | 1行特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 湯の宿くるみや | 大島・元町 | 20 | ¥18–¥25k | 伊豆大島で数少ない源泉かけ流しの温泉宿、元町の高台に立つ。 | |
| 2 | ホテル カイラニ | 大島・波浮港 | 18 | ¥17–¥90k | 昭和の港町・波浮港に2019年開業、屋外プールとレストランを備える。 | |
| 3 | 湯ったり宿 ひだぶん | 式根島・石白川 | 8 | " -->9211 | — | 松が下雅湯まで徒歩約8分、一人旅対応の式根島ゲストハウス。 |
| 4 | ホテル奥源 | 大島・元町 | 10 | ¥15–¥26k | 元町港徒歩3分、海の見える小規模ホテル。 | |
| 5 | 潮騒の宿 鳴海 | 大島・岡田 | — | 岡田港から車で約10分、釣り客に長く愛される昭和の民宿。 | ||
| 6 | 民宿かねやま | 式根島・石白川 | 10 | " -->847 | — | 現役漁師が営む式根島の漁師宿、新鮮な魚介が食卓に並ぶ。 |
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。離島の小規模宿は価格情報の公開数が少なく、目安価格が出せないものは「—」と表示しています。
1. 湯の宿くるみや — 大島・元町
伊豆大島で数少ない源泉かけ流しの温泉宿。元町港の高台に二十室、海の日3連休で真っ先に推したい一軒。
20室、温泉旅館。
目安価格 ¥18,000–¥25,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
元町港から車で5分、八重の水の高台に立つ二十室の宿。伊豆大島で数少ない、加水・加温・循環をしない完全な源泉かけ流しの温泉を持つ。眼下に元町の街と相模灘、晴れた日は富士山の稜線まで望める立地で、食事は朝食のみで、焼き魚や出汁巻き玉子を中心にした和朝食をお食事処で出す。三原山の登山口へも、地層大切断面のドライブにも、元町港の朝発高速船にも等距離で動ける、火山島ステイの拠点として最も使い勝手のいい一軒である。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、湯の質と海の眺望に対する評価が突出して高い。宿泊客は早朝の時間帯にゆっくり浸かれる点を支持する声が多い。一方で、客室は機能的だが新しさを求める層には物足りないという声もあり、湯と立地を重視する旅程に向く。
向く人 / 向かない人
-
向く:
源泉かけ流しの湯を最優先する旅程、三原山と地層大切断面を歩く2拠点ベース -
向かない:
新築やモダンインテリアを期待する人、車を借りずに港から徒歩で完結したい人(港から車で約5分)
具体情報
- 最寄り港: 元町港から車で約5分(タクシー/レンタカー)
- 泉質: ナトリウム-塩化物泉、源泉かけ流し(加水・加温・循環なし)
- 客室数: 20室、和室中心
- 食事: 朝食のみ(お食事処で和朝食)、夕食の提供なし
- 立地: 元町・八重の水の高台、相模灘と富士山が望める向き
2. ホテル カイラニ — 大島・波浮港
2019年、波浮港を望む高台(大島町差木地)に開業した十八室のホテル。昭和の港町で南国の風を編んだ、二日目の宿に推したい一軒。
18室、リゾートホテル。
目安価格 ¥17,000–¥90,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
大島の南端、波浮港を見下ろす丘に2019年に開業した十八室のホテル。客室にはハワイの風を意識した設えが入っており、波浮の昭和港町と南国リゾートの空気感が同居する独特の宿である。施設には屋外プール(10m×15m)とパノラマレストラン「ハイビスカス」、セミナールームが備わり、家族・小グループでも一人旅でも受けの幅が広い。竹芝桟橋からの高速ジェット船で岡田または元町に入り、島内バス・タクシーで波浮へ下る動線が前提となる。地層大切断面のドライブ起点にも近い。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、施設の新しさ、設えのデザイン性、波浮港の景観に対する評価が高い。新規開業ホテルの少ない伊豆諸島で、明確に「リゾート」を志向した運営姿勢を支持する声が多く、結果として家族・記念日・ワーケーション目的の利用層が広がっている。一方、客室タイプと食事プランの幅が広く、ハイシーズンの上位プランは¥90,000近くまで上がる。価格を絞りたい場合は素泊まりやプール無しプランからの組み立てが基本となる。
向く人 / 向かない人
-
向く:
昭和港町の波浮と南国デザインの両方を一晩で味わいたい旅、屋外プールを夏の旅程に組み込みたい家族・小グループ -
向かない:
宿泊費を1名¥10,000台で抑えたい旅、波浮港から港・空港への移動時間を短く取りたい旅程(元町港までは車で約20分)
具体情報
- 最寄り港: 元町港から車で約20分
- 開業: 2019年
- 客室数: 18室、洋室中心
- 付帯施設: 屋外プール(10m×15m)、パノラマレストラン「ハイビスカス」、セミナールーム
- 立地: 波浮港を見下ろす丘の上
3. 湯ったり宿 ひだぶん — 式根島・石白川
石白川海岸の近く、松が下雅湯まで徒歩約8分。式根島の野湯動線を歩いて巡れる十一室の小宿。
11室、ゲストハウス・小宿。
目安価格 — 公開販売価格の集計が少なく目安レンジは省略。公式サイトを参照

なぜ選ばれるか
式根島の中心集落、石白川海水浴場の近くにあるゲストハウス系の小宿。式根島の象徴的な野湯である松が下雅湯まで徒歩約8分、足付温泉・地鉈温泉へも宿から歩いて行ける動線にある。客室はドミトリー、和室、ツインの混在型で、一人旅・カップル・小グループそれぞれを受け止める設計。共用キッチン、BBQ施設、屋外シャワー、洗濯機を備え、海と野湯を一日中往復する滞在に必要な機能が一通り揃う。式根島で「野湯巡りを軸に二泊三日を組む」旅程で、最も使い勝手のいい起点である。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、運営の人柄、宿の雰囲気、そして式根島の野湯までの徒歩動線を高く評価する声が多い。一人旅対応のページが公式サイトに用意されており、結果としてソロ旅客の利用が他の式根島の宿よりも厚く、女性一人客の声も多い。食事は素泊まりまたは島の漁師町に出ての外食が前提で、宿で完結する重い夕食は提供されない。野湯文化と一人旅文化を両立させる、式根島では比較的若い世代の運営姿勢が際立つ。
向く人 / 向かない人
-
向く:
式根島の野湯を徒歩で巡る旅、一人旅・女性ソロ旅、共用キッチンとBBQで自炊も含めて滞在したい人 -
向かない:
宿で夕食を出してもらう旅館スタイルを期待する旅、室内露天や個別浴室を求める人、家族大人数で同一プランを取りたい場合
具体情報
- 最寄り港: 港⇔宿の送迎あり(一般ドミトリーは要相談)
- 最寄り野湯: 松が下雅湯まで徒歩約8分
- 客室数: 11室、ドミトリー・和室・ツイン混在
- 食事: 素泊まり中心、共用キッチン・BBQ施設あり
- 住所: 東京都新島村式根島9
4. ホテル奥源 — 大島・元町
元町港から徒歩3分。船を降りてすぐ動ける、夜行大型船利用者に推したい元町の小規模ホテル。
10室、小規模ホテル。
目安価格 ¥15,000–¥26,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
元町港から徒歩約3分、大島空港からも車で約10分の立地に立つ十室の小規模ホテル。竹芝桟橋を夜に発つ大型船が早朝に元町港へ着く便を使うとき、降りてすぐ荷を置いて三原山の朝歩きに出られる位置にある。客室はすべて和室で、海の見える方角は元町の街並みと相模灘を一望できる。価格は¥15,000台から取れる日もあり、温泉と食を重視する宿(湯の宿くるみや等)と組み合わせて1泊目に置く使い方に向く。元町商店街の食堂・椿油店も徒歩圏で、夜の散歩で島の生活を覗ける距離感である。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、立地の良さと運営の丁寧さに対する評価が中心を占める。朝5時台の入港便で着いた利用者が荷物だけ預けて三原山へ出る、夕方の高速船で帰る前にシャワーだけ使うなど、港接続を最大化する動線で支持されている宿である。一方、温泉宿ではないため湯を主目的とする旅には湯の宿くるみやとの組み合わせが前提となる。食事は地元素材を素直に出すスタイルで、派手な演出ではなく実直な印象が残る。
向く人 / 向かない人
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向く:
夜行大型船で早朝着・夕方発の動線を最短化したい旅、価格を抑えて2泊3日を組みたい一人旅・カップル -
向かない:
温泉を最優先する旅、新築モダンの設えを求める人、館内で完結する大型施設を望む場合
具体情報
- 最寄り港: 元町港から徒歩約3分
- 空港: 大島空港から車で約10分
- 客室数: 10室、全室和室(6〜12畳)
- チェックイン: 15:00〜20:00 / アウト 〜10:00
- 住所: 東京都大島町元町1-4-3
5. 潮騒の宿 鳴海 — 大島・岡田
岡田港から車で約10分、釣り客に長く支持されてきた昭和の民宿。家族風呂を備える、北部起点の一軒。
民宿。
目安価格 — 公開販売価格の集計が少なく目安レンジは省略。公式サイトを参照
岡田港から車で約10分の民宿” loading=”lazy” style=”width:100%;height:auto;display:block;border-radius:2px;” />なぜ選ばれるか
大島北部の岡田地区、岡田港から車で約10分に位置する民宿。岡田港は元町と並ぶ大島の二大玄関のひとつで、海象によって元町に着けない便がこちらに着くこともある。長く釣り客に愛されてきた宿で、釣り関連のサポート(竿の保管、朝早い出発への対応など)が運営の柱になっている。貸切利用ができる家族風呂が二か所あり、磯遊びと釣りで疲れた体を一人ずつ温められる。共有のキッチン家電・自販機もあり、長めの滞在にも応じる構えである。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、運営の温かさと島での暮らしぶりに対する評価が中心を占める。リゾート型の派手な接客ではなく、長年の付き合いを大切にする島の民宿らしい運営姿勢が支持されており、家族客と釣り目的の常連客が利用層の中心を成す。食事は島で取れた魚を中心にした家庭的な献立で、宿で完結する素朴な滞在を望む層に向く。岡田港の早朝便利用や、北部の砂の浜・野田浜への磯歩きと組み合わせる動線で効く。
向く人 / 向かない人
-
向く:
岡田港着・発の旅程、釣りと磯歩きを軸にする滞在、家族貸切風呂で静かに体を温めたい人 -
向かない:
洋風モダンの設えを求める人、館内で完結する大型施設を望む旅、温泉(源泉かけ流し)を最優先する場合
具体情報
- 最寄り港: 岡田港から車で約10分
- 客室数: ツイン・2段ベッド・ドミトリー(全室ベッド)
- 家族風呂: 貸切利用可、2か所
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜10:00
- 住所: 東京都大島町岡田新開137-2
6. 民宿かねやま — 式根島・石白川
現役漁師が営む式根島の漁師宿。船で揚がった魚介がそのまま夕食に並ぶ、七室の家庭的な民宿。
7室、漁師宿・民宿。
目安価格 — 公開販売価格の集計が少なく目安レンジは省略。公式サイトを参照
現役漁師が営む七室の漁師宿” loading=”lazy” style=”width:100%;height:auto;display:block;border-radius:2px;” />なぜ選ばれるか
式根島石白川地区の七室の漁師宿。宿主が現役の漁師であり、自身の船で揚がった魚介を中心にした献立を出すことが運営の核になっている。客室はすべて和室で六畳から十二畳までの幅があり、家族・小グループに対応できる広さの部屋もある。全室にエアコン・テレビ・無線LAN完備で、漁師宿としては設備のアップデートも丁寧である。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、夕食の魚介に対する評価が圧倒的に高い。宿主が当日揚げた魚を刺身・煮付け・焼き物で出す献立は、市場経由の流通では再現できない鮮度を持ち、その日の海によって内容が変わる「献立の出たとこ勝負」を楽しむ層に支持される。一方、リゾートホテルのような均質なサービスを期待する層には合わない場合があり、家庭的な民宿の運営スタイルを理解した上で予約する宿である。式根島の野湯文化と漁師町の食を、一晩で同時に体験できる宿として推したい。
向く人 / 向かない人
-
向く:
その日揚がった魚介を一晩で食べたい人、式根島の野湯と漁師町の食を同時に体験したい旅、家族・小グループ -
向かない:
食事の内容を事前に決めて予約したい人、洋風モダンの客室を求める人、ベジタリアン中心の食を望む場合
具体情報
- 最寄り港: 港から送迎あり(船の到着時刻に合わせて)
- 客室数: 7室、すべて和室(6〜12畳)
- 食事: 宿主の船で揚がった魚介中心の和食
- 客室設備: 全室エアコン・テレビ・無線LAN完備
- 支払い: 現金・クレジットカード対応
よくある質問
Q. 東京から大島・式根島へのアクセスは?
A. 竹芝桟橋から東海汽船の大型客船(夜行・約6時間で大島、約9時間で式根島)と高速ジェット船(昼便・大島まで約1時間45分)の二系統がある。海の日3連休は便数が増えるが、運航は気象条件次第で、特に夏は早朝の高速船が霧で遅延することがある。大島から式根島へは東海汽船の便があり、二日目午後に渡る動線が組みやすい。詳細な時刻表は東海汽船の公式案内を確認すること。
Q. 海の日3連休はいつ予約すべき?
A. 大島と式根島の小規模宿は3月から5月の連休にかけて埋まり始める。海の日3連休(7/18-20)の予約は、4月中までに第一希望の宿に動くのが現実的で、6月以降は人気の宿は週末分から順に予約困難になる。価格は通常期と大きく変わらない宿が多いが、ホテル カイラニのように上位プランで¥80,000を超える宿もあるため、予算と相部屋可否を先に決めておくと選びやすい。
Q. 式根島の野湯はどう入る?
A. 松が下雅湯・足付温泉・地鉈温泉は、いずれも海中または海岸沿いに湧く源泉で、水着または湯浴み着での入浴が前提となる。脱衣所が簡易のため、宿で着替えてから歩くか、宿のシャワーで戻ってから本格的に洗う動線が一般的。地鉈温泉は源泉が約80度と熱く、海水と混じる具合で湯加減が変わるため、「湯加減の穴」で温度を確かめてから入ること。怪我や濡れの対応で必ず宿に到着時間を伝えておくと安心である。
Q. 食事は夕食付きと素泊まり、どちらを選ぶ?
A. 大島の元町には食堂・居酒屋が複数あり、素泊まりでも食事に困らない。岡田・波浮港・式根島は食堂の数が限られるため、夕食は宿で食べる前提の方が動きやすい。今回の6軒のうち、潮騒の宿 鳴海・民宿かねやまは夕食付きが基本、湯の宿くるみやとホテル奥源は朝食のみ(夕食なし)、湯ったり宿 ひだぶんは素泊まり中心、ホテル カイラニは食事プラン選択型である。
Q. ベストシーズンと混雑回避は?
A. 火山島の磯と地層を歩く旅程は、5月-6月と10月-11月が気候的に最も合うが、海の日3連休は学校休みと重なる前の最後の安定した夏日で、海水浴の本格混雑が始まる直前に当たる。本州の海岸が大混雑する盆休み(8月)を外せるのが、この時期に伊豆諸島を訪れる最大の利点である。台風シーズン(8月後半-9月)に入る前に動くと、船便の欠航リスクも相対的に低い。
本記事の参考情報
・一般社団法人 大島観光協会 — 大島町の観光・宿泊情報
・式根島観光協会 — 式根島の観光情報、野湯の利用案内
・Wikipedia: 伊豆大島 — 三原山・地層大切断面の地理的背景
・Wikipedia: 式根島 — 火山島形成史と野湯の地理
編集部から
本州の山岳リゾートと比べて、伊豆諸島の宿選びは「船と港」を起点に組み立てる点が決定的に違う。竹芝桟橋を発つ夜行大型船で早朝に元町に着き、高速ジェット船で式根島へ渡って夕方に帰る——この2泊3日の動線を、温泉・港町・野湯のどこに重きを置くかで宿の組み合わせが変わる。湯を最優先するなら湯の宿くるみや+湯ったり宿ひだぶん、デザインと食を取るならホテル カイラニ+民宿かねやま、価格を抑えて港接続を最大化するならホテル奥源+潮騒の宿鳴海。海の日3連休、本州の海水浴混雑を避けて、東京から船で渡れるこの距離感を、もう一度旅程に組み込んでみてはどうだろうか。



