琵琶湖を2泊3日で旅するなら、東岸ではなく西岸だけを南から北へ縦に走る動線を、編集部は推したい。彦根・長浜・近江八幡に人が集まる一方で、湖西には比叡山の門前町・坂本の里坊と穴太衆積みの石垣、湖に立つ白鬚神社の鳥居、そして高島市マキノの約2.4kmのメタセコイア並木という三つの景色が、11月下旬にほぼ同時に見頃を迎える。JR湖西線とレンタカーで一筆書きにでき、途中のおごと温泉に湖を向いた宿がまとまる。1泊目を坂本・おごと、2泊目をマキノ側に置いた、湖西だけで完結する行程を3軒の宿とともに組み立てた。

泊 宿 エリア 客室 目安価格 1行特徴
1泊目 おごと温泉 びわ湖花街道 大津市雄琴 43 ¥50–¥61k 全43室が湖向き。JR比叡山坂本駅まで無料送迎があり坂本歩きと直結
1泊目 おごと温泉 暖灯館 きくのや 大津市雄琴 16 ¥45–¥58k 16室のみ。愛犬同室の客室が8室あり、宿自ら坂本の散策路を発信
2泊目 奥琵琶湖マキノグランドパークホテル 高島市マキノ町 58 ¥18–¥22k 敷地内にプライベートビーチと桟橋。メタセコイア並木まで車5分
↕︎ 地図右下の角をドラッグすると高さを調整できます

※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。宿の評価は公開レビューデータを集計したうえで、立地・規模・テーマ適合度を編集部が加味して算出しています。

Day 1 — 京都から湖西線で北上、坂本の里坊と穴太衆積みを歩く

京都駅からJR湖西線の普通電車で約20分。比叡山坂本駅で降りると、そこはもう延暦寺の門前町である。坂本は1997年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された町で、山を下りた僧が晩年を過ごした「里坊」が集中する。町を歩いてまず目に入るのが、自然石を加工せずに積み上げた石垣――穴太衆積みだ。坂本の一角「穴太(あのう)」に住んだ石工集団の手による技法で、延暦寺と日吉大社の門前景観の骨格をつくっている。

里坊のひとつ、旧竹林院の庭園は約3,300㎡の回遊式で、国の名勝に指定されている。書院の座敷から庭を見ると、畳と縁側の縁が額縁のように働き、庭がそのまま一枚の絵になる。すぐ北の日吉大社は境内に約3,000本のモミジを抱え、例年11月中旬から下旬が見頃。11月中は「もみじ祭」が催され、期間中はライトアップも行われる。夕方まで坂本にいて、暗くなってから宿に入る――この日の組み立てはそれでいい。

宿は北へ一駅、おごと温泉へ。平安期から知られた温泉地で、アルカリ性の湯は「美肌の湯」と呼ばれる。1泊目の宿は規模と過ごし方の違いで2軒を挙げた。どちらも湖を向いている。

1泊目A. おごと温泉 びわ湖花街道 — 滋賀県大津市雄琴

高台に建つ全43室すべてが湖向き。JR比叡山坂本駅まで無料送迎がある、湖西旅の起点として最も使い勝手のいい一軒。

43室、温泉旅館。

目安価格 ¥50,000–¥61,000 / 泊 (2名1室・通常期)


びわ湖花街道 — 大津市雄琴・おごと温泉 · 高台の客室から望む琵琶湖と対岸の湖東
PHOTO: おごと温泉 びわ湖花街道 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

湖西の宿を「湖が見えるか」で選ぶと、意外に選択肢は絞られる。この宿は7タイプ43室のすべてが湖を向く構成で、公式が客室の推しどころとして全タイプに湖の眺めを挙げている。理由は三つ。第一に、おごとの高台という立地そのもの。対岸の湖東まで見通せ、夜は町の灯が湖面に映る。第二に、5階プレミアムフロアの4室が温泉露天風呂付きで、うち1室は大津の木工芸をテーマにしたコンセプトルーム。第三に、JRおごと温泉駅(約5分)とJR比叡山坂本駅(約15分)の両方へ無料送迎バスが出ること。坂本を歩き切ってから宿へ、という本記事の動線を、そのまま受け止める設計になっている。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、この宿は湖の眺めと食事に評価が集まり、そのうえで接遇の丁寧さが加点要因として効いている構図が読み取れる。近江の食材を組んだ会席という主軸がはっきりしていることが、期待と体験のずれを小さくしているのだろう。一方で、館内の広さと動線の多さから、静かさを最優先する層には規模が大きく感じられる傾向も見て取れる。記念日・家族の集まりといった「人数が増える旅」に強く、逆にひとりで黙って過ごしたい旅程では、次に挙げる小さな宿のほうが合う。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    車を使わず湖西線だけで旅を組む人(坂本駅・おごと温泉駅の両方に送迎)、記念日や三世代の集まり、湖の眺めを部屋で確保したいカップル、近江の会席を旅の軸に置きたい人
  • 向かない:
    10室台の静けさを求める一人旅(43室・宴席のある規模の宿)、1泊2万円台に予算を抑えたい旅程、犬を連れる旅(同室不可)

具体情報

  • 最寄り駅: JRおごと温泉駅から無料送迎バス約5分/JR比叡山坂本駅からも無料送迎バス約15分
  • 京都駅から: JR湖西線・普通で5駅・約20分(山科駅乗り換えなら4駅・約15分)
  • 客室: 全43室・7タイプ、36〜96㎡。5階プレミアムフロア4室は温泉露天風呂付き
  • 食事: 近江の食材による会席(近江美食会席「極」/季節会席「彩」ほか)
  • 温泉: おごと温泉のアルカリ性泉。大浴場のほか貸切露天風呂あり
  • 駐車場: 無料47台。EV普通充電1台分(要事前連絡・ケーブル持参)
  • 創業: 1940年(昭和15年)。現在の「びわ湖花街道」として2026年に25周年、2019年に客室リニューアル
  • 言語: 公式サイトは日本語・英語・中国語(簡体字)に対応

びわ湖花街道 — 大津市雄琴 · 灯りの入った玄関まわりと坪庭
PHOTO: おごと温泉 びわ湖花街道 — 公式サイトを見る →


1泊目B. おごと温泉 暖灯館 きくのや — 滋賀県大津市雄琴

おごと温泉で16室だけの小さな宿。うち8室が愛犬と同室で泊まれる、湖西では希少な構成の一軒。

16室、温泉旅館。

目安価格 ¥45,000–¥58,000 / 泊 (2名1室・通常期)


暖灯館きくのや — 大津市雄琴・おごと温泉 · 最上階の温泉半露天風呂付特別室「天の風」
PHOTO: おごと温泉 暖灯館 きくのや — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

16室という規模が、この宿の性格をほぼ決めている。内訳は温泉半露天風呂付特別室「天の風」2室、和創匠・松葉啓の手によりリニューアルされた和モダン客室6室、そして愛犬と同室で泊まれる客室が2タイプ計8室。半数が愛犬同室対応という配分は、湖西の中規模旅館ではまず見ない。犬専用の温泉風呂や足湯ブースまで備え、ドッグランにはスロープが設けられている。さらにこの宿は自社サイトで坂本の史跡を歩くモデルコースを自ら編み、生源寺の破鐘から日吉茶園、穴太衆積みまでを順に紹介している。門前町を歩く旅の相棒として、宿側の目線が最初から揃っている。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、湖西のおごと温泉エリアのなかでも上位に位置し、部屋と食事の双方に安定した評価が集まる。規模が小さいぶん一組あたりに向けられる手数が多く、そこが総合評価を押し上げている構図が読める。犬を連れた滞在の受け入れ体制についても、専用設備の存在が期待値の設定を明確にしている。一方で、館内の段差については宿自身が「古い旅館ゆえ設備が整わない部分がある」と公表しており、バリアフリー対応は客室単位で確認が要る、という前提で見るのが正確だ。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    愛犬を連れて湖西を回る旅、10室台の静けさを優先するふたり旅、部屋で夕朝食をとりたい人(対象客室あり)、坂本の史跡歩きを主目的にする旅程
  • 向かない:
    2026年11月に貸切風呂を目当てにする旅(後述のとおり同年12月4日まで休止)、車椅子で館内を自由に動きたい旅程(大浴場は段差のため利用不可)、10名以上の大人数でまとまって泊まりたいグループ

具体情報

  • 最寄り駅: JRおごと温泉駅から無料送迎バス約5分(15:00〜20:30は1名から。到着時に電話連絡)
  • 京都駅から: JR湖西線で約20分+送迎約5分
  • 客室: 全16室(温泉半露天風呂付特別室2室/和モダン6室/愛犬同室客室8室)、全館禁煙。収容75名
  • チェックイン: 15:30〜21:00(最終食事開始20:00)/アウト 10:00(「天の風」「みずのね」は11:00)
  • 温泉: アルカリ性単純泉。男女別大浴場+露天風呂(15:30〜24:00/6:00〜9:00)
  • 要注意(対象期間): 展望貸切露天風呂「湖悠殿」は2026年8月31日〜12月4日リニューアル工事で休止。全館休館日は8/31〜9/4、10/5〜10/9、12/3〜12/4
  • 創業: 1966年


Day 2 — 白鬚神社の湖中鳥居を経て、湖西線をさらに北へ

2日目は北上の日。おごとを出て国道161号または湖西線で高島市へ向かうと、鵜川の湖岸に白鬚神社が現れる。社殿の向かいの湖中に立つ朱の鳥居は、湖西の風景を一枚で言い切る存在で、朝の光が東から差す時間帯には鳥居の背後から湖面が光る。国道の横断は大変危険なため、湖中の鳥居は社殿側の展望台「藍湖白鬚台」から眺めるのが正しい見方だ。

そこからさらに北へ。安曇川、今津を過ぎるとマキノに入る。ここで進行方向の左手が山、右手が湖という関係がはっきりしてきて、湖の幅も狭くなる。奥琵琶湖と呼ばれる領域である。宿に荷を置いたら、車で5分のメタセコイア並木へ。約2.4kmにおよそ500本、日本紅葉の名所100選に数えられる並木で、11月下旬から12月上旬にかけて黄から煉瓦色へ移る。並木の起点には農業公園マキノピックランドがあり、並木を望むカフェや食堂が入る。

並木は南北に伸びているため、光の向きで表情が変わる。午後遅くに西日が入ると、樹冠が透過光で燃えたように見える。翌朝もう一度来られるのが、この地に泊まる最大の利点だ。

2泊目. 奥琵琶湖マキノグランドパークホテル — 滋賀県高島市マキノ町

敷地に専用の砂浜と桟橋を持つ、メタセコイア並木まで車5分の湖岸ホテル。木の壁に切り取られた窓の向こうに竹生島が浮かぶ。

58室、リゾートホテル。

目安価格 ¥18,000–¥22,000 / 泊 (2名1室・通常期)


奥琵琶湖マキノグランドパークホテル — 高島市マキノ町西浜 · 木の壁に切り取られた奥琵琶湖と竹生島
PHOTO: 奥琵琶湖マキノグランドパークホテル — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

マキノで湖岸に立ち、かつ客室数がある宿は多くない。この一軒は敷地内にプライベートビーチと専用桟橋を持ち、そこから徒歩3分でマキノサニービーチに出られる。客室は全58室すべてがログハウス調で、湖を望む2タイプと山側の2タイプに分かれる。16〜38㎡と幅があり、1名のセミダブルから5名のファミリーまで受ける。メタセコイア並木まで車5分、海津大崎まで車5分、マキノ高原まで15分と、奥琵琶湖の見どころが半径15分に収まる位置にある。JRマキノ駅からは徒歩12分、送迎を頼めば約2分。2026年4月から新たな運営体制に移り、愛犬と同室で泊まれるレイクビュー客室2室も設けられている。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、この宿は立地と眺望に評価が集中し、価格に対する納得感がそれを支えている。一方で総合評価は前2軒より控えめで、そこには建物の年次と設備構成が反映されている。とくに館内に大浴場がない点は、温泉旅館の感覚で予約すると差が出る部分だ。裏を返せば、この宿は「湖のそばに安く長く居る」ための箱として設計されており、風呂と食事に旅の重心を置く人と、風景と移動に重心を置く人とで評価が割れる。湖西の2泊目としては、後者の使い方に噛み合う。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    メタセコイア並木を朝夕2回見たい人、1泊2万円前後に抑えて2泊目を組みたい旅程、湖岸を歩くこと自体が目的の旅、愛犬連れ(レイクビューの専用2室)、車で来て駐車に悩みたくない人
  • 向かない:
    大浴場での湯浴みを旅の中心に置く人(館内に大浴場なし・客室浴室のみ)、前2軒と同水準の会席を期待する人、山側客室で湖の眺めを想定している人(眺望は客室タイプで分かれる)

具体情報

  • 最寄り駅: JR湖西線マキノ駅から徒歩約12分/駅送迎あり(約2分・事前連絡)
  • 京都駅から: JR湖西線で約60分(1本でアクセス可)/車で約1時間30分・約75km
  • 客室: 全58室・4タイプ、16〜38㎡。全室禁煙・全室バスタブ付き。収容174名
  • チェックイン: 15:00〜/アウト 〜10:00(延長は1時間¥2,000・最大2時間・要事前連絡)
  • 入浴: 館内に大浴場なし。客室浴室を利用(近隣にマキノ高原温泉「さらさ」)
  • 駐車場: 200台・無料。大型車対応・夜間利用可
  • 周辺: メタセコイア並木 車約5分/海津大崎 車約5分/マキノ高原 車約15分/竹生島へは今津港から観光船約25分
  • 運営: 株式会社マックアース。2026年4月1日より新たな運営体制で営業


Day 3 — 朝の並木、そして湖西線で南へ戻る

3日目は朝のメタセコイア並木から始めたい。日が昇りきる前の並木は色が沈んでいて、写真映えという観点では前日の夕方に劣る。それでも人がいない。2.4kmの直線を端まで歩き、振り返って全長を見通す時間は、混雑した午後には手に入らない。マキノピックランドで栗やサツマイモといった秋の味覚を仕入れてから、マキノ駅へ戻る。

復路の湖西線は、進行方向左手に湖が続く。往路で通り過ぎた白鬚神社や近江白浜が、今度は逆光ではなく順光で流れていく。京都駅までは約60分。新幹線に乗り継げば、その日のうちに東京にも戻れる。湖西だけを北へ辿る2泊3日は、移動距離のわりに乗り換えが少なく、体力の消耗が小さい行程だと言える。

よくある質問

Q. ベストシーズンはいつですか?

A. 本記事が前提に置く2026年11月下旬は、坂本・日吉大社の紅葉(例年11月中旬〜下旬)とマキノのメタセコイア並木(例年11月下旬〜12月上旬)が重なる、湖西で年に一度の数日にあたる。桜を狙うなら海津大崎(日本さくら名所100選、湖岸4kmに約800本)が4月上旬。編集部が推すのは、やはり両者が同時に見頃となる11月最終週である。

Q. 予約のタイミングは?

A. おごと温泉側は室数が限られるため、紅葉期の週末は数か月前から埋まり始める。とくに16室の暖灯館きくのやは、同年12月4日まで貸切風呂の工事に伴う全館休館日が設定されており、稼働できる日程自体が通常より少ない。マキノ側は58室と規模があるぶん直前でも取りやすいが、価格は動く。公開販売価格の集計では、11月下旬の1泊2名料金は3軒とも通常期の目安価格より上振れし、とくに金土に相当する日は平日比で1〜2万円高い水準が観測される。

Q. 車は必要ですか?

A. 1泊目のおごとまでは不要。JR湖西線とびわ湖花街道の無料送迎(比叡山坂本駅・おごと温泉駅の両方)で完結する。2日目以降、白鬚神社とメタセコイア並木を効率よく回るならレンタカーが有利で、並木はマキノ駅から徒歩圏ではない。車を使わない場合は、マキノ駅からのレンタサイクルや路線バスを組み合わせることになり、11月下旬の日照時間の短さを踏まえると行程に余裕が要る。

Q. 子連れでも泊まれますか?

A. びわ湖花街道は和室10畳(15室)を「添い寝乳幼児連れ向き」と明示し、ユニバーサルツインも1室備える。奥琵琶湖マキノグランドパークホテルはレイクビューファミリー(38㎡・最大5名)があり、駐車場も200台無料で車での家族旅行に向く。暖灯館きくのやは16室と小さく、館内に段差が残るため、ベビーカー中心の移動を想定するなら事前確認が要る。

Q. 犬と一緒に泊まれる宿はありますか?

A. 3軒のうち2軒が対応する。暖灯館きくのやは16室中8室が愛犬同室で、犬専用の温泉風呂や足湯ブース、スロープ付きのドッグランまで用意する。奥琵琶湖マキノグランドパークホテルは2026年7月から38㎡のレイクビュー客室2室を愛犬専用として運用を開始した。湖岸の散歩を旅の中心に置くなら、後者のほうが敷地の使い勝手はいい。

Q. インバウンド客の利用は?

A. 坂本は延暦寺・日吉大社の門前町として海外からの関心も高いが、湖西線沿線は東岸の彦根・長浜に比べれば静かなままだ。びわ湖花街道は公式サイトを日本語・英語・中国語(簡体字)で運用し、暖灯館きくのやも海外からの予約窓口を設けている。畳・大浴場・会席という日本の旅館様式を、混雑を避けて体験したい層には噛み合う立地と言える。

本記事の参考情報

・大津市|大津市坂本伝統的建造物群保存地区 — 重要伝統的建造物群保存地区としての坂本
・大津市|穴太衆積みの石垣 — 穴太衆積みの技法と門前景観
・日吉大社 公式サイト — 境内・もみじ祭の案内
・びわ湖高島観光ガイド|メタセコイア並木 — 並木の規模と見頃
・びわ湖大津観光協会 — 大津市域の観光情報

編集部から

湖西を選ぶ理由は、風景の密度ではなく、風景の並び方にある。門前町の石垣、湖に立つ鳥居、農地の並木。由来も年代もばらばらな三つが、湖岸線という一本の軸に沿って北へ並んでいる。だから移動が説明になり、2泊3日が物語の形をとる。宿を1泊目=温泉旅館、2泊目=湖岸ホテルと置き分けたのも、その軸に湯と風景を配分するためだ。今回は3軒に絞った。高島市側は湖岸に立つ中規模宿そのものが少なく、公式サイトで設備と客室数を確認できる宿となるとさらに限られる——湖西が空白地帯であることの、これが正体でもある。次は湖北、奥琵琶湖の突端まで行くとどうなるか。

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