山中湖と河口湖の湖畔で、富士山を窓に置いて1週間働くための宿として、編集部が選んだ5軒を紹介します。湖面の標高は河口湖が約830m、山中湖が約980m。新宿から特急や高速バスでおよそ2時間の距離でありながら、夏でも朝夕は都心より明らかに涼しい高原です。軽井沢や蓼科が定番だった高原ワーケーションに、富士山の眺めという別の軸を加える選択肢と言えます。対象に据えたのは2027年7月上旬、梅雨明け前の1週間。雲が多い季節ですが、朝の時間帯には山頂が姿を見せることも少なくありません。選定では公開レビューデータを集計し、眺望と連泊への評価を軸に、Wi-Fi環境や作業場所、仕事終わりに切り替えられる温泉やサウナの有無を公式情報で確かめました。

# ホテル エリア Score 客室 目安価格 1行特徴
1 富士レークホテル 河口湖 92 約70 ¥32–¥37k 宿泊者専用ワーケーションラウンジ・湖上テラス・富士山展望台まで、働く設備が最も具体的
2 ラビスタ富士河口湖 河口湖 91 83 ¥41–¥45k 湖越しの富士山を正面に受ける北岸の高台。運営会社の連泊プランで長期滞在が組みやすい
3 富士ビューホテル 河口湖 88 79 ¥30–¥38k 客室・2階ラウンジ・最上階展望室を使い分けられる。早朝カヌーやテニスで気分転換
4 富士マリオットホテル山中湖 山中湖 86 105 ¥23–¥38k 全室41㎡以上の広さに24時間フィットネスとコインランドリー。1週間の生活インフラが最も厚い
5 ホテルマウント富士 山中湖 85 150 ¥20–¥25k 5軒で最も手頃な価格帯。高台のパノラマデッキとロウリュ式サウナで仕事終わりを整える

※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。本記事では、対象時期に最も近い実績として2026年6月中旬〜7月中旬の販売価格を集計しました。2027年の同時期は価格改定や曜日の並びで変わる可能性があります。

1. 富士レークホテル — 富士河口湖町(河口湖・船津)

河口湖駅から歩ける湖畔に、ワーケーションラウンジと湖上テラスをそろえた1932年創業のホテル。働く1週間の拠点として、編集部が最初に推したい一軒です。

HotelPicks Score: 92 / 100  約70室、湖畔の老舗リゾートホテル。

目安価格 ¥32,000–¥37,000 / 泊 (2名1室・6月中旬〜7月中旬)


富士レークホテル — 富士河口湖町船津 · 河口湖を正面に置いたカウンターデスクのある湖側客室
PHOTO: 富士レークホテル — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

この宿を1位に置いた理由は、仕事のための設備を公式に打ち出していることです。館内はWi-Fiに対応し、宿泊者専用のワーケーションラウンジ(15:00〜翌10:00・無料)も用意されています。湖に面した庭園やデッキ、湖上テラスは日の出から日没まで無料で使え、昼は外の風の中でノートPCを開けます。河口湖駅から徒歩10分という近さも、1週間の滞在では効いてきます。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、客室から見る河口湖と富士山への言及が多く、連泊・長期滞在の文脈で語られる割合も同エリアの中では目立ちます。夕食・朝食のビュッフェは品数の多さが評価される一方、落ち着いた食事を求める層には賑やかに映る傾向も見られます。温泉とサウナ付きの大浴場への満足は安定しており、仕事終わりの時間を館内で完結できる点が支持を集めている、と読み取れます。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    平日は集中して働き週末は湖で遊びたい1週間滞在、電車と送迎で移動したい車なしの旅、Web会議が多く個室以外の作業場所も欲しい人
  • 向かない:
    静かなコース料理を毎晩楽しみたい人(夕食は和洋ビュッフェが基本で、館内に昼食処はない)、全室から富士山を望みたい人(湖側客室が中心)

具体情報

  • 最寄り駅: 富士急行線 河口湖駅から徒歩約10分(無料送迎あり、駅到着後に電話)
  • 客室サイズ: 23〜70 ㎡(湖側ツインから露天風呂付スイートまで)
  • チェックイン: 東館 14:00〜 / アウト 〜11:00、西館 15:00〜 / アウト 〜10:00
  • 食事: 朝食・夕食とも和洋ビュッフェ。昼は道向かいの自家製ベーカリー「パン・ダニエル」(8:00〜16:00、木曜定休)
  • 仕事環境: 全館Wi-Fi、宿泊者専用ワーケーションラウンジ(15:00〜翌10:00・無料)、湖上テラス(日の出〜日没・無料)
  • 駐車場: 無料 50台(予約不要)
  • 創業: 1932年


2. ラビスタ富士河口湖 — 富士河口湖町(河口湖・北岸)

北岸の高台から、湖越しの富士山を正面に受ける南仏調の温泉ホテル。連泊するほど割安になる仕組みがあり、1週間の滞在を組みやすい一軒です。

HotelPicks Score: 91 / 100  83室、北岸の高台に立つ温泉リゾートホテル。

目安価格 ¥41,000–¥45,000 / 泊 (2名1室・6月中旬〜7月中旬)


ラビスタ富士河口湖 — 富士河口湖町河口 · 北岸の高台から河口湖と富士山を望む客室バルコニー
PHOTO: ラビスタ富士河口湖 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

河口湖の北岸は、湖を手前に置いて富士山を正面から眺められる位置です。この宿はその高台に立ち、公式サイトでも富士山と河口湖を望むロケーションを前面に打ち出しています。全室にWi-Fiと加湿機能付きの空気清浄機があり、客室を仕事場にしても不便は少ないはずです。運営する共立リゾートは連泊プランを設けていて、泊数が増えるほど割引が大きくなります。連泊プランでは2泊目の夕食に専用の献立を用意する取り組みもあり(施設・プランにより異なる)、食事が単調になりにくいのも利点です。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、客室からの眺望に触れる割合は県内でも上位に入り、連泊や長期滞在の文脈での言及も一定数あります。温泉と貸切風呂、洋食コースの夕食への評価が安定している一方、湖畔の中心街からは距離があり、夜に外へ食べに出るには車か送迎が要る点は指摘されがちです。館内で過ごす時間を楽しめる人ほど満足度が高い、という傾向が読み取れます。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    眺望を最優先に、客室を仕事場にしたい人、館内の温泉と食事で一日を閉じたい連泊、2人で交代に集中時間を取りたいカップル
  • 向かない:
    夜は町の飲食店を渡り歩きたい人(駅周辺からは車で約11分)、共用のコワーキング空間を求める人(仕事は客室が基本になる)

具体情報

  • 最寄り駅: 富士急行線 河口湖駅から車で約11分(無料送迎あり、要事前予約)
  • 客室数: 83室(全室Wi-Fi・加湿空気清浄機)
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
  • 食事: 夕食は洋食コース、朝食は地場野菜を使った和洋バイキング
  • 駐車場: 無料 70台
  • 開業: 2015年


3. 富士ビューホテル — 富士河口湖町(河口湖・勝山)

1936年開業、約3万坪の庭園に囲まれたクラシックホテル。客室・ラウンジ・展望室を作業場として使い分けられる、ワーケーション向けの滞在を公式に打ち出しています。

HotelPicks Score: 88 / 100  79室、3万坪の庭園をもつクラシックホテル。

目安価格 ¥30,000–¥38,000 / 泊 (2名1室・6月中旬〜7月中旬)


富士ビューホテル — 富士河口湖町勝山 · 1936年開業、窓いっぱいに富士山を望む和室ツイン
PHOTO: 富士ビューホテル — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

この宿は「絶景ワーケーション」を公式に掲げ、館内の複数の場所を仕事場として案内しています。Web会議は客室で、資料を広げる作業は2階のラウンジで、行き詰まったら最上階の展望室へ。場所を変えながら働けることは、1週間という長さでは大きな意味を持ちます。庭園内のテニスコートやレンタサイクル、朝食前の河口湖カヌー体験など、体を動かす選択肢が館内で完結する点も働く滞在に向きます。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、客室からの富士山の眺めに触れる声が非常に多く、庭園の手入れや歴史ある建物の佇まいへの評価も目立ちます。一方で、館内設備の一部に年季を感じるという受け止めも一定数あり、最新の設備を求める層との相性は分かれます。朝食会場の眺めや、スタッフの応対が落ち着いているという評価が繰り返し見られ、長く滞在するほど良さが伝わるタイプの宿だと言えます。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    場所を変えながら働きたい人、庭の散歩やテニス・カヌーで体を動かしたい人、クラシックホテルの空気が好きな人
  • 向かない:
    最新のデザインや設備を重視する人、湖畔の飲食店街まで歩いて出たい人(河口湖駅からは車で約10分)

具体情報

  • 最寄り駅: 富士急行線 河口湖駅から車で約10分(無料送迎バスが定時運行、タクシー約1,500円)
  • 客室数: 79室(富士山側・河口湖/庭園側)
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
  • 食事: フランス料理・日本料理のディナー、朝食はラウンジで
  • 仕事環境: 客室、2階ラウンジ、最上階展望室を作業場として案内
  • 駐車場: 無料 86台
  • 開業: 1936年(運営は富士屋ホテル)


4. 富士マリオットホテル山中湖 — 山中湖村(山中湖・東岸の高台)

山中湖を見下ろす森の高台に、全室41㎡以上の客室をそろえた外資系ホテル。24時間のフィットネスとコインランドリーが、1週間の生活を支えます。

HotelPicks Score: 86 / 100  105室、森の高台に立つ外資系リゾートホテル。

目安価格 ¥23,000–¥38,000 / 泊 (2名1室・6月中旬〜7月中旬)


富士マリオットホテル山中湖 — 山中湖村 · 森の高台に立つホテルと山中湖・富士山を望む空撮
PHOTO: 富士マリオットホテル山中湖 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

1週間という長さを考えたとき、この宿の強みは生活のための設備です。スタンダードの客室でも41.2㎡あり、デスクとベッドのあいだに距離が取れます。館内と全客室で無料Wi-Fiが使え、地下のフィットネスは24時間無料、2階にはコイン式の洗濯機と乾燥機があります。空室状況によっては15時までのレイトチェックアウトも用意されており、最終日の午前を仕事に充てられます。湖畔ではなく森の中に立つため、静けさの面でも働く滞在に向いています。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、客室の広さと清潔さ、森に囲まれた静けさへの評価が安定しています。富士山の眺めは客室の向きによって差があるという受け止めが多く、湖畔の宿ほど眺望が言及の中心にはなりません。温泉浴場やサウナは満足度が高い一方、周辺に飲食店やコンビニが少ない点(コンビニまで徒歩約20分)は繰り返し指摘されており、車での滞在が前提になりやすい宿です。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    車で来て1週間こもる人、広い客室と運動の場を重視する人、洗濯しながら荷物を減らして長く泊まりたい人
  • 向かない:
    客室の窓から常に富士山を見たい人(向きによって眺望が異なる)、車を使わず歩いて町に出たい人

具体情報

  • アクセス: 山中湖の旭日丘(山中湖ターミナル)とホテルを結ぶ送迎バスあり(予約制、2日前までに連絡)
  • 客室サイズ: 41.2〜67 ㎡(計105室、温泉付き客室あり)
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00(空室状況によりアーリー12:00〜・レイト〜15:00あり)
  • 生活設備: 24時間無料フィットネス、コインランドリー(洗剤自動投入)、サウナ付き温泉浴場
  • 駐車場: 無料
  • 開業: 2017年(森トラストグループ)


5. ホテルマウント富士 — 山中湖村(山中湖・北西の高台)

山中湖を見下ろす高台に立つ1963年開業のホテル。ロウリュ式サウナとパノラマデッキを持ち、5軒の中で最も手頃な価格帯で1週間を組めます。

HotelPicks Score: 85 / 100  150室、山中湖を見下ろす高台のリゾートホテル。

目安価格 ¥20,000–¥25,000 / 泊 (2名1室・6月中旬〜7月中旬)


ホテルマウント富士 — 山中湖村 · 1963年開業、高台から山中湖と富士山を一望する立地
PHOTO: ホテルマウント富士 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

1週間の宿泊費を抑えながら、富士山の眺めとサウナを手放したくない人にとって、この宿は現実的な選択肢です。山中湖を見下ろす高台に立ち、パノラマデッキからは湖と富士山を同時に視野に収められます。全客室で無料Wi-Fiが使え、大浴場にはフィンランド式のロウリュサウナとミストサウナ、インドアプールまであります。高速バスで山中湖まで来れば、入口のバス停から送迎が出るため、車がなくても滞在が成り立ちます。

集約レビューの傾向

公開レビューデータを集計すると、高台からの眺望とパノラマデッキへの言及が多く、景色については5軒の中でも上位の評価を得ています。一方で、客室や館内の設備に古さを感じるという受け止めも一定数あり、スコアが伸び切らない要因になっています。サウナと温泉の満足度は高く、価格とのバランスを評価する声が目立ちます。設備よりも景色と湯を優先する人に合う宿です。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    予算を抑えて1週間泊まりたい人、仕事終わりにサウナで切り替えたい人、高速バスで来て車なしで滞在したい人
  • 向かない:
    新しい内装や設備を重視する人、湖畔まで歩いてすぐの立地を求める人(ホテルは湖を見下ろす高台にある)

具体情報

  • アクセス: バスタ新宿などから高速バスで「ホテルマウント富士入口」下車、連絡すれば約10分で送迎
  • 客室サイズ: 22.5〜72.9 ㎡(計150室、シングルからスイートまで)
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
  • 館内設備: 大浴場(山中湖温泉)、ロウリュサウナ・ミストサウナ、インドアプール、パノラマデッキ
  • 仕事環境: 全客室で無料Wi-Fi
  • 開業: 1963年(富士急グループ)


よくある質問

Q. 7月上旬の富士五湖は、ワーケーションに向いていますか?

A. 7月上旬は梅雨の最中で、関東甲信の梅雨明けは例年7月中旬以降です。雲に隠れる日は多いものの、湖畔は都心より涼しく、朝夕は長袖が欲しい日もあります。1週間という長さがあれば、朝の短い時間に富士山が姿を見せる日に出会える可能性は高まります。晴れを待つ余裕がある滞在ほど向く時期と言えます。

Q. 1週間泊まるとき、予約はいつ頃から動けばよいですか?

A. 7月上旬の平日は夏休み前で比較的取りやすい時期ですが、週末と7月の三連休前後は早く埋まります。連泊の場合は週末を含む日程から先に押さえ、平日分を追加する順番が確実です。富士山の山開き(山梨県側は例年7月1日)以降は河口湖周辺の交通量も増えるため、車移動の時間には余裕を見ておくとよいでしょう。

Q. 車がなくても滞在できますか?

A. 河口湖の3軒はいずれも河口湖駅からの無料送迎があり、富士レークホテルは駅から徒歩約10分です。山中湖の2軒は高速バスの停留所から送迎を利用できます。ただし山中湖側は周辺に飲食店や店舗が少なく、1週間の滞在では車があると行動範囲が広がります。

Q. 仕事用のネット環境は十分ですか?

A. 5軒とも全客室でWi-Fiを利用できることを公式に案内しています。富士レークホテルは宿泊者専用のワーケーションラウンジや湖上テラス、富士ビューホテルはラウンジや展望室の開放と、客室以外の作業場所も用意されています。回線速度は時間帯で変わるため、重要な会議の前には接続を試しておくことを勧めます。

Q. 河口湖と山中湖、どちらを拠点にするべきですか?

A. 駅や飲食店に近く、車なしで動きたいなら河口湖、静けさと森の涼しさを優先するなら山中湖が合います。河口湖は北岸から湖越しの富士山を正面に望めるのが強みで、山中湖は富士山に近く、より大きな姿で眺められます。

Q. 海外からの旅行者と一緒でも過ごしやすいですか?

A. 河口湖周辺は訪日旅行者が多いエリアで、富士ビューホテルの公式サイトは英語・中国語・韓国語を含む多言語に対応しています。外資系ブランドの富士マリオットホテル山中湖も、海外の出張者を含む混成チームで滞在する際の選択肢になります。

本記事の参考情報

・富士河口湖町観光連盟 公式サイト — 河口湖エリアの観光・交通情報
・山中湖観光協会 公式ホームページ — 山中湖エリアの観光・宿泊情報
・Wikipedia: 河口湖 / Wikipedia: 山中湖 — 湖の標高・地理の背景

編集部から

5軒に共通する選定軸は、富士山の見える窓と、仕事を終えたあとに頭を切り替える場所の両方を持っていることです。湖上テラス、高台の展望室、ロウリュサウナ、24時間のフィットネス。切り替え方は宿ごとに違い、それが1週間の過ごし方の違いになります。7月上旬は富士山が雲に隠れる日も多い季節ですが、1週間という長さがあれば、晴れた朝に窓の外を見る日はきっと訪れます。梅雨が明ける7月下旬以降、同じ宿で湖のアクティビティを楽しむ夏休みの滞在も考えられます。あなたなら、仕事の後に湖へ出ますか、それとも湯へ向かいますか。

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